ノバルティスの降圧剤「ディオバン(一般名=バルサルタン)」 の臨床研究を行ったのは、
- 京都府立医科大学(KYOTO Heart Study)
- 東京慈恵会医科大学(JIKEI Heart Study)
- 滋賀医科大学(SMART; ShigaMicroalbuminuria Reduction Trial)
- 千葉大学 (VART; Valsartan Amlodipine Randomized Trial)
- 名古屋大学(NAGOYA Heart Study)
の5つ。いづれも研究を主導した研究室に多額の寄付金が供与され、ノバルティス社にとって都合の良い実験結果が得られていました。京都府立医科大学(KYOTO Heart Study)と東京慈恵会医科大学(JIKEI Heart Study)に関しては学内の調査結果が発表されており、データ操作に問題があったと結論付けています。滋賀医科大学でも論文に記載されたデータと元の資カルテの数値が一致しない部分が多数あり、データ改竄(かいざん)、データ捏造(ねつぞう)が疑われています。
千葉大学と名古屋大学はまだ論文不正調査の結果を発表しておらず、公表が待たれます。
参考
- ディオバン、滋賀医大もデータ不一致 学内調査、月内に公表(産経ニュース2013.10.14 09:23)
- ノバルティス ディオバン(バルサルタン)臨床研究データ捏造疑惑 (http://diovan-novartis.blogspot.jp/)
- 降圧剤「ディオバン」捏造臨床論文 滋賀医科大やっと認める 往生際悪い名大 (http://n-seikei.jp/)