科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか
関連記事 ⇒ 2020年度(令和2年度)科研費交付内定が通知
「基盤Cなんて、普通に研究してれば、誰でも取れるよ。」 #5日後に死ぬ研究者 #科研費発表まであと5日
— 日本の科学と技術 (@scitechjp) March 26, 2020
関連記事 ⇒ 2019年4月1日科研費の採択が通知される
毎年4月の初日は科研費当落の通知があるため(種目によっては6月)、研究者はハラハラドキドキさせられたあげく、歓喜、または、残念さのどちらかを味わうことになります。科研費に纏わるツイートをいくつか紹介します。
目次
科研費が採択されたかどうかの判別法
科研費が通ったかどうか、いつもわかりにくいです。特に、落ちている場合。
分野によって違うことはなく、科研費電子申請システムの「交付内定時の手続きを行う」で、申請した課題名が載っていなければ、残念ながら不採択です。
— ちゃっぷ (@sleeping_chap) 2018年4月2日
もう科研費の交付内定e-radで見れますね。電子申請システムにログインして「交付内定時の手続きを行う」を開いて平成30年度分が「所属研究機関処理中」になっていれば内定。
— masuda minoru (@mimimasumasu) 2018年4月1日
基盤Aの話題
科研費基盤Aが採択された。審査員を何度もやったし学振POもつとめたので基盤Aの審査の厳しさはよく知っている。業績も実力もある研究者の間の競争なので、少しでも手を抜けば採れない。今回も早めに原稿を準備して大学院生にも読んでもらって、徹底して内容と文章を練った。採択されてホッとした。
— Tetsukazu Yahara (@TetYahara) 2018年4月2日
基盤Cの話題
科研費の採択率3割ということは、「いい研究計画」くらいでは落ちるんですよ。基盤Cくらいは採択率を5割以上にしてもいいと思う https://t.co/6pCjhGNr6k
— kikumaco(4/12,23ベアーズ (@kikumaco) 2018年4月2日
何故か科研費基盤Cの採択のつぶやきが多くRTやいいねされている。。自分の感覚だとちゃんと研究して論文書いていたら基盤Cまではそれほど難しくはない。基盤Bになってくるとハイインパクトの論文業績と魅力的な研究計画が必要となってくる。基盤A以上は採択されたことないのでよくわからない。
— Tamitake Itoh (@silver_plasmon1) 2018年4月2日
若手A廃止の話題
文科省の言い分的には、基盤Bを取る若手(39歳まで)の割合が多いから若手Aは必要なく、基盤Bに出せ
まぁ若手研究に出せる条件に博士取得から8年未満(浪人や留年無しで35歳未満)ってのが追加されたので、本当の若手はもう大型の科研費はとれないでしょうね
— 生き残れ!助教さん(モブキャラ) (@otukeh_tm) 2018年3月30日
基盤S通知の時期
エイプリルフールで「基盤S当たりました」ってのが回ってきてましたが,マジレスすると基盤Sで書類通ったかは3月中にわかるし,面接が5月で採択は6月.
— 松井 (@yum_chem) 2018年4月1日
科研費全般の話題
僕のスタンスについては、こちらをどうぞ。https://t.co/q64lTuUI3r
科研費はその専門分野の研究者が、複数名で申請書は学術的価値、計画の実現性、これまでの業績、予算の妥当性等の観点から採点します。
どんな分野だろうと、採択テーマには採択されるだけの理由があると捉えるべきです。
— 琳 (@schwartzkatze) 2018年4月1日
前回:業績あまりない状態で、出来ればトップジャーナルに通る内容を記載→落選
今回:業績まぁまぁの状態で、出来ればトップジャーナルに通る内容を記載→当選結局、科研費の当落は現状の業績で大体決まっちゃうんじゃないかな。
— さとかず (@ogyahogya) 2018年4月1日
日本の教育の一応の大本山である日本教育学会の思想の偏りが半端ない。
結局、若手の教育研究者がいくら真っ当な研究しても発表の場が彼らに牛耳られている。故に業績が作れない→パーマネントの職が得られない→メジャー大学はおかしな学者に占有、以下ループ。この一番先の問題が科研費問題!— TK(きまぐれ) (@dokidokidoki19) 2018年3月21日
書籍10万部売って得られる印税が科研費若手Aの予算と同程度っていう感覚はとても重要.そんなに売れる本なかなかない.我々は研究に税金が使われてることちゃんと認識してやるべきだし,その程度社会にちゃんと還元すべき.つまりもっともっと働いて人間性を捧げていかないといけない.もっとだ!!
— 落合陽一の言葉 (@ochyai_meigen) 2018年2月10日
若手研究者で、信じられないほど優秀な人々が「任期切れるので次の職を探さねば・・・」とツイートしておられる。本当、研究もできて、論文も書けて、自力で科研費も取れて、各種雑用(と呼べないレベルの高度な知識が必要)もこなせる人が多い。
— Ootori Raku (@ootoriraku) 2018年3月17日
科研費必勝法【世界標準】 研究する→結果をまだ論文にせず、”予備的実験結果”と呼ぶ→すでに得た結果に関して科研費申請書を書く→当然、科研費が採択される→得た研究費で次の新しいテーマの研究を行う→はじめに戻り、このサイクルを繰り返す https://t.co/XM0JKtCJbP
— 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年7月6日
科研費獲得の方法とコツ 改訂第5版
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか
追記
20170704追記 関連記事 2017年に新しく採択された20件の新学術領域研究(研究領域提案型) のテーマと領域代表者氏名
20170702追記
日本学術振興会のウェブサイトによれば、挑戦的研究(萌芽)、挑戦的研究(開拓)および新学術領域研究(研究領域提案型)の新規研究領域の交付内定が2017年6月30日にありました。
従来の「挑戦的萌芽研究」にかわって、「挑戦的研究(萌芽)」および「挑戦的研究(開拓)」が新設されたことに伴い、”挑戦的研究”が基盤研究等とは全く異なる性格の研究助成であることが、制度導入の際にしきりに強調されていました。審査においても同様で、単に優れた研究であるだけでなく、”これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究計画”かどうかは、採択、不採択を分ける一つの重要なポイントになったようです。
はい,というわけで,以前より応募していた新学術領域,
この度めでたく採択されました!(PIは岡ノ谷一夫さん)
いやー,ここまで長い道程だったなぁ(遠い目公募研究の説明会を京大と東大でやります
正式のアナウンスそのうち出しますので,関心のある方は是非!— Koji Fujita (@biolingjp) 2017年7月1日
挑戦的萌芽の採択通知なう。ほぼ満額。がんばります!
— yuko Y (@yukoyy) 2017年6月30日
萌芽が採択されたので、交付申請完了。
満額でした。よかったとホッと一息。— Kotaro Mizuta (@MizutaKotaro) 2017年6月30日
児島 将康『科研費獲得の方法とコツ 改訂第7版』 2020.8.20 羊土社
科研費 採択される3要素 第2版
いかにして研究費を獲得するか
参考
- 日本学術振興会 NEWS 2017年6月30日
- 科研費総合スレ Part 3 (https://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1493614598/)
- 新学術 南極の海と氷床 南大洋・南極氷床から地球の未来を探る 熱-水-物質の巨大リザーバ:全球環境変動を駆動する南大洋・南極氷床
- 新学術領域研究(研究領域提案型)リンク集(各領域において運営されているホームページ)(日本学術振興会)
- 平成29年度 新学術領域研究(研究領域提案型) 領域計画書 応募情報(Web 入力項目)作成・入力要領 (PDF) (MEXT)
- 挑戦的研究(開拓・萌芽)の応募に当たっての留意事項(1)(PDF) 挑戦的な研究課題を支援する観点から、応募額を最大限尊重した配分(特に(萌芽)については、応募額の100%を基本とした配分)を行う予定です。
- <平成29年度における主な変更点等>(PDF)① 挑戦的萌芽研究を見直し、新たな種目「挑戦的研究(開拓・萌芽)」を設けました。(挑戦的萌芽研究の公募は行いません。)
- 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 平成28年12月20日 科学技術・学術審議会学術分科会研究費部会
- 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 概要 (PDF:812KB)
- 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(本文) (PDF:840KB)
:”挑戦的な研究が減退しているという傾向が今後も継続するとすれば、我が国の学術研究がその本来的な役割を果たすことができなくなることが危惧される。(page 2) .. ・現行の科研費は「基盤研究」種目群を基幹として、全ての学術研究を通じて「挑戦性」を求めてきているが、学術の昨今の動向に即してより一層挑戦的な研究への支援を強化するに当たり、次のとおり、それぞれの種目群の役割・関係性を見直し、明確にする必要がある。◆「基盤研究」種目群:「基盤研究(S・A・B・C)」 ・これまでの蓄積に基づいた学問分野の深化・発展を目指す研究を支援し、学術研究の足場を固めていく種目群。 ◆「学術変革研究」種目群:「新学術領域研究」「挑戦的研究(開拓・萌芽)」(後述) ・斬新な発想に基づく研究を支援し、学術の体系や方向の変革・転換、新領域の開拓を先導する潜在性を有する種目群。 ◆「若手研究」種目群:「若手研究」「研究活動スタート支援」 ・若手研究者に独立して研究する機会を与え、研究者としての成長を支援し、「基盤研究」種目群等へ円滑にステップアップするための種目群。 ◆「特別推進研究」 ・新しい学術を切りひらく真に優れた独自性のある研究を支援する種目。「基盤研究」種目群、「学術変革研究」種目群双方の性質を併せ持つ。(pages 5-6) .. (2)「挑戦的萌芽研究」の見直し ①「挑戦的萌芽研究」の現状・課題、発展的見直しの必要性 ・現行の科研費において挑戦的な研究を促している「挑戦的萌芽研究」は、平成2年度に導入された「一般研究(C)」等における萌芽的研究への支援を端緒とし、平成8年度に「萌芽的研究」、平成14 年度に「萌芽研究」として見直された後、平成21 年度に現行の形となった。その最大の特徴は、論文などの実績を一切求めず、研究課題における斬新なアイディアやチャレンジ性を特に評価することにより、小規模(500 万円以下)の助成を行うことにある。平成28 年度助成においては、継続課題を含め、8,821 件に対して約100 億円(直接経費)の助成を行っている。その受給者は、若手からベテランまで幅広い年齢層に分布している。(page 8) .. ・「挑戦的研究」においては、NSF におけるTFR の考え方を踏まえ、例えば、「新しい原理や学理の発見・追求」、「学術の概念や体系の見直し」、「研究のブレークスルーをもたらすような、大きな発想の転換や斬新な方法論の導入」など、これまでの学術の体系や方向を大きく変革・転換させることを志向し、飛躍的に発展する潜在性を有する研究計画を支援するものとする。 .. こうした「挑戦性」の扱いをめぐる「基盤研究」種目群との違いについて応募者・審査委員に対して明確に示し、共通の理解を得る必要がある。・「挑戦的研究」においては、より大規模の挑戦的な研究への支援の必要性と、現行の「挑戦的萌芽研究」が果たしてきた役割を踏まえ、「基盤研究(B)」相当の「挑戦的研究(開拓)」(英名:Challenging Research(Pioneering))、「基盤研究(C)」相当の「挑戦的研究(萌芽)」(英名:Challenging Research(Exploratory))の2つの区分を設ける。.. 「挑戦的研究」においては、種目の趣旨を踏まえた真に挑戦的な研究課題を支援する観点から、採択率の考え方等審査の進め方に関して「基盤研究」種目群と明確に異なる取扱いを行う。具体的には、制度の趣旨に沿った質の高い研究課題を選び抜くため、科研費の全体目標である採択率30%の目標にとらわれず、採択件数を一定数に絞る。(page 10)” (太字強調は当サイト) - 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(参考資料) (PDF:1007KB)
- 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(関連データ集)(その1) (PDF:2204KB)
- 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について(関連データ集)(その2) (PDF:1874KB)
- 科研費による挑戦的な研究に対する支援強化について 概要 (PDF:812KB)
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日本学術振興会ウェブサイトによると、平成29年度の科学研究費補助金(科研費)の交付内定の通知が2017年4月1日に行われました。内定通知があった研究種目は、特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援です。ちなみに、挑戦的研究(開拓)と挑戦的研究(萌芽)の交付内定の時期は、7月です(参考:公募から交付決定までのスケジュール)。
参考
- 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援)の交付内定について
- 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)(基盤研究(C)、若手研究(B))の交付内定について
- 2017年4月1日 平成29年度科学研究費助成事業(基盤研究(B)及び若手研究(A))(平成24年度から平成26年度採択の研究課題)の交付内定について
- 平成29年度科学研究費助成事業(科学研究費補助金)(特別推進研究、新学術領域研究、基盤研究、若手研究、研究活動スタート支援)の交付内定について 別紙1:平成29年度科学研究費助成事業の交付内定・交付決定の日程(予定)(PDF)
- L-Rad(エルラド)は、未活用の研究申請書をキーとした、研究者と企業とのマッチングサービス。 科研費などの公的資金、民間助成金につぐ、第三の研究者資金獲得手法として、各方面から注目されているサービスです。
- 科研費不採択研究にフロンティアあり 不採択申請書のDB「L-RAD」への登録研究者が500人を突破 (日経バイオテク 2016.09.07 00:00 小崎丈太郎):”科研費(科学研究助成金/学術研究助成基金助成金)に申請しても採択されなかった不採択申請書をデータベース(DB)に登録、一定のルールに従って企業が閲覧し、産学連携を推進するシステムL-RAD(https://l-rad.net/)に参加した研究者の数が、9月1日までに502人(200大学・研究機関)に達した。”
科研費に纏わるつぶやき(TWEETS)
【科研費探偵まとめ】
・2012年は4月1日(日曜)付で交付内定のお知らせニュースが出ている
・e-radで「交付内定時の手続き」の表示が出ていれば採択
・エイプリルフールなのでSNS上での他人の採否は信用しない
・科研費落ちた文科省死ね!(予行演習)— 海洋性ゴリラ研究者 (@the_kawagucci) 2017年3月31日
科研費電子申請システム→「申請者向けメニュー」→「交付内定された研究課題情報」に課題区分や課題名が「所属研究機関処理中」として載っていれば採択されたことになります。10時過ぎにでていました。
— Hemmi Tatsuo (@camomille0206) 2017年4月1日
科研費がないとどれくらい悲惨かと言うと、大学から支給される経費が20万円代。電話代も郵便、宅急便もここから出すことになる。
院生を持つと教育経費が支給されるが、パソコンも満足に買えない金額。
— 田中聡久(かな入力・ぞうたま) (@jeonjung_tanaka) 2017年4月1日
【拡散歓迎】毎度思うのだが、科研費の報告書は入手どころか、コピーすら困難である。国会図書館に行けばあるのは承知しているが、県立図書館くらいには寄付してほしい。各県民が見られるように、法律で決めてほしいくらいだ。そもそも科研費は国民の税金なんだから当たり前と思うのだが。
— 渡邊大門・㈱歴史と文化の研究所代表取締役 (@info_history1) 2017年3月22日