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Tumor Biology誌の論文107報が撤回

  2017/12/26    科学者の不正行為

2017年も残すところわずかとなりましたが、今年も研究不正の話題に事欠きませんでした。以下に紹介するのは、今年4月の出来事。 以下、エディテージ・インサイトの記事の一部を転載(Creative Commons) シュプリンガーが中国人著者による論文107本を大量撤回 シュプリンガーが、がん研究を扱うオープンアクセスジャーナルTumor Biology誌に掲載されている107本の論文を撤回することを発表しました。これは、史上最大規模の大量撤回となります。編集長のトルニー・スティグブランド(Torgny Stigbrand)氏は、「厳格な調査の結果、査読プロセスの不正を認めざるを得ない証拠が見つかった」とし、出版倫理委員会(COPE)の勧告に基づいて撤回の判断を下したと説明しています。昨年末には、シュプリンガー・ネイチャーおよびバイオメド・セントラルによる浄化作戦の一環で、不正査読とオーサーシップ操作の疑いがあるとして、同誌の論文25本が撤回されました。 2016年に25本の論文が撤回された、シュプリンガーによる先述の浄化作戦の延長として、今回は107本の論文撤回に至りました。これらの論文は2012~2016年に出版されたもので、興味深いことに、多くが中国の著者(北京大学、上海交通大学、復旦大学、中国医科大学などの名門機関の研究者も含まれる)によって執筆されたものでした。ただし、このスキャンダルは、中国の研究の質を反映するものではありません。中国は、世界の科学研究および科学出版をリードする国の1つであり、ゲノム工学や核融合の分野において著しい貢献を果たしています。シュプリンガーのアルナウト・ジェイコブス(Arnout Jacobs)氏は、「今回の大量撤回は、世界中の論文を対象にしており、中国だけを標的にしたものではない」ことを強調しています。 出典元:「エディテージ・インサイト Sneha Kulkarni 2017年11月30日 」   撤回された107報の論文リスト Zhang, J., Xu, F. & Ouyang, C. (2012) Joint effect of polymorphism in the N-acetyltransferase 2 gene and smoking on hepatocellular carcinoma Tumor Biol. …