「 科学者の不正行為 」 一覧

岡大教授自宅待機の無効確認を岡山地裁が棄却

大学側による自宅待機命令の無効確認などを求めて、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森山芳則元教授(63)と榎本秀一元教授(53)が大学側を訴えていた裁判の判決が2017年8月22日に岡山地裁でありました。地裁は「命令は正当」として2人の請求を退けています。   報道など 本学に関する裁判の結果について (岡山大学 17.08.22):本学元教員2名が、本学が行った自宅待機命令が無効であるとして、岡山地方裁判所に同命令の無効確認と慰謝料(各300万円)を求めていた訴訟の判決が、平成29年8月22日にあり、同裁判所は元教員2名の自宅待機命令の無効確認請求を却下し、慰謝料請求を棄却する旨の判決を行ないました。 この判決に対する学長のコメントは以下のとおりです。 本学の主張の正当性が認められたものと考えています。今後も適正な運用を行っていくよう、努める所存です。 岡山大元教授2人の請求退ける 自宅待機命令無効訴訟で地裁判決 (山陽新聞 2017年08月22日 20時27分 更新)(会員限定有料記事)   参考 製薬会社と医学部の癒着 現役国立大学教授が実名で現状告発 (NEWSポストセブン 2014.02.10 07:00) 今、岡山大学で何が起きているのか? 岡山大学の抱える問題点を告発し、大学執行部による懲戒処分の背景を解説します。 twilog 片瀬久美子@kumikokatase 【岡山大の件】 森山先生を支援する会   同じカテゴリーの記事

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東大が会見、医学系5教授は不正なしとする

2016年8月にOrdinary_researchersが東京大学の6研究室から発表された学術論文の不正を告発した問題に関して、2017年8月1日に東京大学が不正調査委員会の調査結果の結論を公表しました。 (画像キャプチャー元:データねつ造など…東大教授らが研究不正 日テレ NEWS 24 2017年8月1日 18:28 )   分子細胞生物学研究所(分生研)の不正認定は先日、一部新聞等で報道されていましたが(記事)、今回は東大が記者会見を行い公に発表したものです。分生研論文の不正認定が大きく報道されてその影に隠れていますが、注目すべきは、分生研の疑惑論文と同等かそれ以上に不正の疑いが強いと多くの研究者がみなしていた医学部論文に関して、東大が不正はなかったとしたことです。東大が医学部論文に不正はなかったとし、新聞はそのまま言葉の受け売りで「不正なし」と報道していますが、読者がそれを鵜呑みにするのは非常に危険です。以前記事にしましたが、Ordinary_researchersが指摘した東大医学部論文の疑惑の一例として下の図で示すように、デタラメなエラーバーのグラフがあったのに不正はなかったというのは、普通の研究者には到底受け入れられません。このようなグラフからは、実験がそもそも行なわれていなかった可能性や、実験していたとしても有意差のないデータをあたかも有意差が出ていたかのように見せかけた可能性が強く疑われます。東大は医学部の論文に関しても、Ordinary_researchersの指摘した疑惑の一つ一つに関してどのような調査結果を根拠に不正なしと判断したのかを公表すべきです。   東大医学部の疑惑論文、エラーバーすら使い回しって。。これで不正と認定されない可能性って0.0何パーセントくらいあるんだろうか? https://t.co/bhYH3q0wbr pic.twitter.com/I5vNyFNHD9 — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年6月21日     東大分生研と東大医学部の調査に天と地ほどの落差があるのが大きな謎でしたが、下のツイートによれば、調査委員員が別だったようです。 ついでに書くと、調査は分生研と医学部は別々の調査班が行っていて、双方の調査結果をまとめたのが、本部の調査委員会。医学部手抜きの黒幕は本部にいると予想 https://t.co/gC0wcgqiIy — バイクくん 寄り添いません (@Micheletto_D) 2017年8月2日 今回の関係者を整理すると 調査班は医学部と分生研でそれぞれ報告書を作成 まとめたのが本部科学行動規範委員会に設置された調査委員会 報告書は、文科省、JSPS、JST、AMEDに送られて、レビューしたのは文科省。 キーマンは民進党櫻井充議員。彼は昨年10月に国会で質問している — バイクくん 寄り添いません (@Micheletto_D) 2017年8月3日   公正かつ平等な不正調査とするためには、論文著者らと利害関係のない外部の研究者のみからなる調査委員会が全ての論文に関して一貫性のある調査を行うべきです。東大の調査報告書または内部資料の一部と思われる文書がネット上に掲載されましたが、下に示すように、医学部論文に関しては、小学生でも騙されない幼稚な言い訳が並んでいます。こんな稚拙な言い訳を認めてそれ以上の追及をしなかったのだとしたら、不正調査をしたとはとても言えません。 (東大研究不正調査、医学部教授おとがめなしのカラクリ YAHOO!JAPAN ニュース より) …

島根大 40代准教授の恋愛セクハラ ほか

島根大学のハラスメント事件 ⇒ 島根大学40歳代男性准教授がハラスメント行為、別の40歳代男性准教授も女性を暴行 島根大学医学部教授がハラスメントで停職6ヶ月の懲戒処分 本学職員の懲戒処分について 2018年4月6日 このたび,平成30年3月30日付けで,下記のとおり本学職員に対し懲戒処分を行い ましたので,公表します。 同人の行為は,社会の本学に対する信用を著しく傷つけるものであり,教育に携わる 大学教員として絶対に行ってはならないことであり,誠に遺憾であります。 大学として,このことを深刻に受け止め,本学においてこのような不祥事を起こすこと のないよう服務規律の一層の確保に取り組んでまいります。 国立大学法人島根大学長 服 部  泰 直 記 被処分者 職   名   教授 年齢・性別   50歳代・男性 処分内容 停職6月 処分理由   処分理由は以下のとおりである。 (1)当該教員は,指導していた申立人である院生の許可を得ることなく,大学院履修変更願いに無断で押印しこれを提出したため,当該院生が昼夜開講コースから昼間コースへの変更となり,昼間働いて夜間の授業を受けることができなくなり,申立人の就労環境,就学環境に大きな不利益を与えたこと。 (2)申立人が他の機関に出向中に,出向前の所属講座から別の講座に本人の断りなく移籍させ,出向前の所属講座を退職扱いにしたこと。 (3)申立人から論文原稿の添削を郵送で依頼された際に,複数回にわたり説明もなく受け取りを拒否し教育責任を放棄していること。 (4)申立人のことを「テロリスト」と学内の関係者に発言していたこと。 (5)申立人の派遣先機関の者に対し,申立人を「破門」にすると電話で伝えており,申立人の信用を失墜させたこと。 (6)申立人が話し合いを望んで空港で待っていた際に,ストーカー扱いし警察官又は警備員に通報しており,申立人の人格を傷つけ信用を失墜させたこと。 これらの行動は,国立大学法人島根大学ハラスメントの防止等に関する規程第4条第1項第7号の「その他のハラスメント」に該当する。   根拠条項 国立大学法人島根大学職員就業規則第81条第1項第1号 処分年月日 平成30年3月30日   被処分者 職   名   准教授   年齢・性別   40歳代・男性 処分内容 停職3日 処分理由 …

東京大学医学部不正疑惑論文調査の懐疑点 

東京大学分子細胞生物学研究所は解体か、などというショッキングな記事が出る一方で、東京大学医学部に関する調査結果が全く報道されていません。多くの人の頭の中でさまざまな疑問が渦巻いているようです。     東大の研究不正の件はこないだのちっちゃなニュースで終わりなのだろうか。正式な記者会見ぐらいはして欲しい。 — enju (@enju0425) 2017年6月28日   東大は2年前の大量疑義事件の時に医学系の予備調査の結果をすぐに公表したが、今回は公表しない。不正を認定したのか、不正なしの理由の公表が不都合だからだろうか。https://t.co/FXxPGbAM33 — 世界変動展望 著者 (@lemonstoism) 2017年6月25日 東大の公式発表を待たずになぜ分生研の渡邊教授の不正認定だけがニュースとして出てくるのかが非常に謎。何かオカシくね?なぜ東大医学部論文の不正認定の有無がニュースにならないんだろう。こんなハチャメチャなことやっているのに。東大の意図は? https://t.co/bhYH3q0wbr — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年6月22日 University of Tokyo scientist hit by anonymous allegations fights back https://t.co/aHOfaca5xg 分生研渡辺氏の論文疑惑Scienceで報じられてしまった。医学部の方が深刻な問題なのに! — Green Flash (@EastSNW) 2017年6月22日 東大は分生研解体するなら医学部もじゃない。 — arune …

データ捏造論文が生まれる瞬間 実況説明

  2017/06/25    論文データ捏造

以前も紹介しましたが、2008年12月 日本分子生物学会 若手教育シンポジウム 記録全文『今こそ示そう科学者の良心2008 -みんなで考える科学的不正問題-』(PDF)の中の、夏目徹氏による分析を再び紹介したいと思います。現場を知る研究者にしかわからない、データ捏造の心理メカニズムを理解する一助になります。 不正論文が告発され調査委員会が不正の有無を認定し報告書をまとめる際、単に個々のデータに関して不正の状況を明らかにしてお終い、では誰も納得しません。研究組織を改編したところで、中にいる人間の中身が変わらない限り同じことが起きます。ここに示されたような徹底的な心理分析を行ってその結果を公表しないと、真に効果的な再発防止策は生まれてこないでしょう。 (以下、本文部分は議事録中の夏目氏の発言の一部を転載したもの。見出しは当サイトによる)   データ捏造の心理メカニズム 捏造が生まれる瞬間、捏造の温床、それから、まさに捏造が発覚する瞬間というのをですね、まあ幸か不幸か、自慢にも何にもならないんですが、結構な数を見てしまいました。それを見てしまってですね、その後、何が見えてきたかということなんですけども、だいたい私の見るところによると、捏造というのは4つのパターンに分類されます。   捏造レベル1 基本的には、まずボトムアップ型というのが非常に基本的ですね。ボトムアップ出来心。あなたが実験をやったとします。「ここに、バンドが出ればなぁ…」、「この濃淡がひっくり返ってくれたらなぁ…」なんて思いながらですね、ついデータをいじってまった。これは全く遊びでやったんですけども、やってるうちに何か妙に熱中してくるんですね。「この濃淡、意外に自然じゃないか」とかですね。悪いことにですね、それをボスに見つかっちゃうんですよ。「お、A君、やったな、とってもいいじゃないか」、「いや、先生これは…」、「よくやったな。君はいつかやってくれると思ってたんだ」、なーんてやってるうちにデータが一人歩きしてですね、言い出せなくなってしまう。で、それがパブリッシュされる。それがたまたま某プレミアムジャーナルで、記者会見までしてしまって・・・。最悪のパターン。これはボトムアップ出来心型という、一番レベルの低い捏造です。   捏造レベル2 レベル2というのはですね、ボトムアップ確信犯型というやつですね。レビューアーから「確かめの実験をしなさい。ここの再現性をもう少し見なさい」、あるいは「このデータは数値が少し差が少ない。もう一回確認しなさい」。これはもう何回やったって同じだと。でもしょうがないからやろう。やろうと思ったんですが、それをやるにはですね、抗体が要るんですが、「あっ、抗体が切れてる。ストックが尽きた。しょうがない、ハイブリドーマを起こさなきゃいけないな」。そしたらですね、もう正月休みだったんですね。正月返上で、レビューアーが、「リバイズしなさい」。誰もいない正月の研究室で、ストックを開けてみたらですね、液体窒素が切れてるんですよ。(笑)ハイブリドーマ全滅。どうしようと途方に暮れてる時に除夜の鐘がボ~ンなんて鳴ってね。僕がやったんじゃないですよ。そこで、ですよ。ところが、それで仕方ないと途方に暮れてエクセルに向かってですね、カシャカシャ…。そこに立ち話をしにボスが来たっていうのも知らないのに、やってしまった。というのもあるんですね。これがボトムアップ確信犯型です。どうせバレない。これは非常にたち悪いです。最近ハイテク化したので、こういうのをほぼ生業としているプロの方もいらっしゃって、皆さん「えっ?!」と思うような、ものすごい手口があるんです。それはなかなか見破られません。   捏造レベル3 それから、次のレベル3は、もっとたち悪いですね。ボトムアップがあるということは、当然トップダウンもあるんですね。トップダウン恫喝型というのがありますけれども。これはですね、ボスが非常に思い込みの激しい情熱家だったりする場合が多いんですけども、このストーリーの実験でこういうデータが出るまで絶対許さない。データを出さない限りは家にも帰っちゃだめ。全くコントロールと差のないデータを先生に出しても、「心の目で見てみろ」とすごいことを言われて… 泣く泣く捏造に近いことを、なかば強制される。恫喝される。これをトップダウン恫喝型って言うんですね。で、これはレベル3です。   捏造レベル4 レベル4はどういうやつだと思いますか? トップダウン洗脳型というやつです。これはですね、これは私、見て本当に驚いたんですけども「捏造は悪ではない」。こんなのやったってやんなくても変わらないようなものはやる必要はない。それによってコストと人件費を大幅に節約できるのだと。「だからバレそうもない捏造は大いにやりなさい」というようなことを激励するような人を、私はたった1人ですが、見たことがあります。(笑)   研究不正を防ぐためにPI(研究室主宰者)ができること 実はボトムアップというのも、出来心っていうのもですね、これは、実はボスの責任ですね。PIの責任ですね。そんなうかつにいいデータが出たのを喜んじゃいけないんです。きちんとしたモラルがあれば、こういう捏造というのは未然に防がれるはずです。それからですね、先ほど非常にたち悪いと言いました確信犯型ですね。ボトムアップ確信犯型。もう全然最初からモラル、ある一種の精神異常者に近いと言われてますけど、犯罪が嬉しいんですよね。で、そういう人たちというのも、実はですね、ボスの目から、PIの目からは見えないんですけども、そういうことをやる人間ってやっぱり、何となく雰囲気がおかしいので、周りの人間には何となく伝わってるんです。ということは、ボスがですね、周りの人間によく話を聞いて、データが出た時、ビッグデータが出た時、それをいろんな人間に意見を聞いて検証すれば、これも実は未然に防げるんです。 私の意見としては、鉄則としてはですね、若手の方に「モラルを持って良心を示せ」というPRをもっとしっかりしなきゃいけない。それからですね、先ほども議論があったと思うんですけども、恫喝型の捏造をやむなくしなかった人というのは、ものすごい苦しかったと思うんですね。やっぱり告白する場所がないというのが非常に大変で、ましてや洗脳されなんかしたりすると、悪い宗教に引っかかっちゃったようなもので、抜け出すの大変ですよ。ということは、4つのタイプの捏造も、実際はそのミックスのタイプなんですけども、だいたいの原因、捏造を生む温床というものは、まあ我々自身、研究所のスタッフがつくっている。というふうに私は思ってですね、全然趣旨のない、関係のない話をしました、どうもすみませんでした。 引用元:http://www.mbsj.jp/admins/ethics_and_edu/doc/081209_wakate_sympo_all_final.pdf   同じカテゴリーの記事一覧

東大分生研渡邊教授が論文不正疑惑を説明

NHKニュースなどによれば、東京大学分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授はOrdinary_researchersによって告発された論文に関して、コメントを発表しました。また、告発で指摘された図表に関して説明した文書、および、雑誌編集者とのやり取りなど論文の訂正に関する対応状況を説明した文書を、関連分野の研究者らに対して開示しました。   写真:NHKニュースサイト(既にリンク切れ)の画面のキャプチャー     Corrections in our papers コミュニティーの皆様へ                           2017.6.17 このたび東京大学に対する匿名の論文不正の告発があり、私どもの研究室から出された7報の 論文について全てのデータに渡る詳細な調査を受けることになり、研究室を上げて全面的に調 査に協力してきました。8ヶ月に及ぶ調査の結果、5報の論文において、いくつかのデータの表示 において不適切な操作およびミスがあったことが調査委員会により指摘されました。私は今回の 調査結果を真摯に受け止め、これらの論文の責任著者として、論文に正確さに欠ける図表が 載ってしまったことに大きな責任を感じております。指摘を受けたいずれの記載も、当該論文自体 の科学的な結論に影響を与えるものではないと考えておりますが、論文の訂正あるいは取り下 げに関しましては、掲載誌と相談した上で最も適切な処置を速やかにとらせて頂く所存です。私 どもの論文疑惑が関連分野の研究者の皆様をいたずらに惑わすことのないように、委員会より 不適切の指摘を受けた記載についての詳細な情報と、それに対する生データに基づいた修正を、 以下に開示いたします。このたびの私どもの軽率な行いにより、研究者コミュニティーの皆様には 大変なご迷惑をおかけしましたことを心より陳謝いたします。 東京大学分子細胞生物学研究所 染色体動態研究分野 渡邊嘉典   追記(20170622):Science誌のニュース欄で、渡邊氏が開示した文書Corrections in our papers全文のリンク(link on a personal website)を含む記事が報道されています。 Watanabe goes through the 23 allegations one-by-one in …

不正疑惑渦中の東大医学部論文 および東大分生研論文の告発内容を 画像編集フリーソフトで確認する方法

DIY: Exposing hidden error bars in Nature papers ネットには真偽不明な情報が氾濫しています。正反対の主張を目にしたとき、どちらを信じればよいのでしょうか? Ordinary_researchersの主張 東京大学は、この夏に2回にわたって届いた研究不正の告発書を受けて、規程に従って予備調査を行い、正式に調査に入ると9月20日に発表した。医学部を中心とした6つの研究室から出ている合計22本の論文で、不自然な点があるという。6つの研究室の主宰者は、いずれもその分野では名前の知れた大物教授ばかりだ。国から受けている研究費の額も大きい。 (ヤフーニュース 2016/10/15) 告発された東大教授らの一人の反論 “This is a totally groundless and false accusation by a faceless complainant,” Kadowaki told ScienceInsider in an email. “We have absolute confidence in all of our data,” …

不正がなかった場合 結果は公表しない 東大

東大新聞オンラインによれば、生命医科学論文22報に関する不正告発を受けて東京大学が行っていた本調査は、5月31日に終了したそうです。 不正があった場合は調査結果を公表するが、不正がなかった場合は原則結果は公表しないという。(東大新聞オンライン2017年6月10日)   また、東京大学は調査結果をまだ発表していませんが(2017年6月15日現在)、多数の人にツイートされている医薬経済社(RISFAX)の記事見出しによれば、「分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授の論文について、学内の調査委員会が不正を認定」したそうです。 東大 分生研・渡邊教授の論文で不正 | 医薬経済社 https://t.co/vfKr2bCoKZ 「分子細胞生物学研究所の渡邊嘉典教授の論文について、学内の調査委員会が不正を認定」 — 山形方人(nihonGO) (@yamagatm3) 2017年6月13日   東大医学部の論文に関する告発内容を見ると、誰もがきっと驚愕するはずです。なんと、エラーバーを棒グラフの裏に隠して短く見せている図が多数あることが判明したのです。これがデータ捏造・改竄でない可能性を考えることは、第三者にはおそらく不可能でしょう。東京大学は、実験ノートやこれらの図表作成に用いられた全てのデータポイント(数値)を公表して、本当に正しく実験が行なわれていたのかどうか、何のソフトウェアでどんな処理をすればこのように不可解極まりない図表が作成できるのか、研究者コミュニティや国民に対して説明する責任があります。 (告発文3.pdfより。ネイチャーのウェブサイトの発表論文の原図 Figure 1 a,b と比べてみてください)   告発文の一部を紹介します( .. は中略を示す)。是非、リンク先のPDFで全文をお読みください。 いうまでもなく,科学論文においてはデータが真正であることが絶対必要条件となる.科学は過去から蓄積されたデータをもとに新たな知見を積み上げていく営みであり,データは未来へと受け渡していくべきものである.データの捏造・改竄は先人たちや将来の仲間たちへの裏切り行為といえよう.特に生命科学分野は,患者をはじめとする社会からの期待が大きく,その影響は基礎科学の範囲に留まらず,事態は深刻である... 昨今,不正論文の大量訂正を行う研究者,それを許容する雑誌が一流誌にも見られる.しかし,多くの研究者はそのように訂正された論文が信用するに価し得ないものであることを知っている. .. 我々が今回これらの論文を対象にしたのは,研究者のあいだでは以前から再現性の無さが指摘されていたからである. .. 東京大学は日本最高峰の大学であり,海外から見れば日本を代表する大学である.その東京大学の医学部に良からぬ噂があるのは,我が国すべての生命科学研究者にとっても恥ずべきことである.  我々が今回指摘した疑義は,論文の根幹にかかわる深刻なものであるが,いずれも生データと照合すればすぐに検証可能なものでもある. .. あらぬ疑いをかけられている研究室の潔白を証明する良い機会になるか,それとも膿を出すことになるか,どちらにしても東京大学にとってのみならず,日本の生命科学研究にとって良い方向へと進むきっかけになるはずである. .. きわめて遺憾なことに,東京大学がかかる告発を有耶無耶にするように扱ったり,隠蔽しようとしたりする,あるいは告発者に何らかの圧力をかけようとするなどといった話も耳にする... こうした風聞がただのくだらない噂であることを示してもらいたい... 論文として公表されたものは,性善説に基づいて真正なものと認識され,優れた研究であれば予算もつく.データが捏造や改竄であれば,再現を試みる研究者の時間と資金と労力を無駄に消費するだけでなく,研究予算が投じられることで,本来はその予算が回るはずだった他の研究から資金を奪うことになる.何より忘れてはならないのは,ここであげた論文のように疾患をテーマにした研究の場合は,治療や新薬の開発を待ちわびる患者がいると言うことだ... 若者は公正さ,清廉さに対しては特に敏感である.職業倫理が低下し,正直者が馬鹿を見るような職にだれが就きたいと思うだろうか...  (2016年8月14日 Ordinary_researchers 告発文1 5cvq.pdf より)   …

他大学大学院への進学を許さない教授

大学の研究室における深刻なハラスメントの事例がツイートされていたので、紹介します。 大学教授が学生らをまるで奴隷か囚人のように自分の研究室に囲い込むのは許される行為ではありません。このツイートおよび他の一連のツイートによれば、この教授は、研究室の学生が他所へ行かないように脅しをかけ、妨害し、他大学大学院へ進学を希望した学生に対しては指導放棄し露骨な苛めにより報復し、学生の人権を蹂躙しています。また、上級生は教授の方針を下級生に対して徹底させる責任があるとして、ラボ全体を巻きこんで誰も逆らえないような体制を作り上げようとしています。 この教授がメールの中で述べているところによれば、彼の考え方は同じ大学の周りの先生方の賛同を得ているようで、決して特別なことではないといいます。この告発に対するインターネット上の反応を見ても、こういう大学の先生は結構多いという声があり、アカデミアにおける構造的な問題です。 アカデミック・ハラスメントの問題は、指導者と学生のどちらかが一方的に悪いといえない場合も多いと思いますが、この告発を見る限り、毎年この研究室からは二人くらいの学生が”消えていく”ということなので、かなり異常なラボです。さらに、過去数年間にこの研究室の学生が大学の相談室やカウンセリングセンターなどに相談した数は、延べ10人以上にものぼるにも関わらず改善されなかったそうです。告発ツイートの中には、この教授は過去に女子学生を一人だけ指導と称して家に呼び、彼女はその後調子がおかしくなり、自殺を仄めかしていたという記述もあります。 研究室に行くと女子学生が泣きながら女性職員に何かを相談している。 その後、その学生は突然国際学会も欠席して失踪。 なぜか教授も欠席。 他の学生からこのことを言うなと口止めされる。#夏だしフォロワーさんの怖い話教えてください — 水無月@アカハラ (@giugno_june) 2017年7月15日 学生をこれ以上不幸にしないためにも、大学は速やかに適切な対応をとり、早急にハラスメントが起こりえないような体制を構築する必要があります。 以下、ツイートの一部を転載(文中の .. は中略を示す)。全文はTWEETをご覧ください。 私が人間性、特に研究室、学問、人に対する謙虚さに基づく「仁義」と「縁」の尊重を、これまでずっと一貫して研究室員に説いてきたことはご存じのとおりです。これまでの卒業生もそれをずっと堅持してきています。それが研究室の方針です。最終的には、その堅持が「君たちに研究室(私)の後ろ盾がある」に繋がります。円満な「人間関係」をつづけながら、自分の研究を進展させることが肝要です。そのため、他人から見た本質的謙虚な人間性がなければだめです。 「君たちがこの分野で生きるようとする限りは、しばらくは僕の掌の上の人間関係で動く」のですから。 .. しかも、最近はマネーロンダリングならずの何もわかっていない学生の「大学ロンダリング」が問題になってきています。修士から「大学ロンダリング」すると、移った場合もちろんマイナス要因ばかりなのです。当然のことです。それが分からないで、みすみす残念な結果に終わっています。ましては、それが指導教員の推薦の無い場合は、言語道断です。期せずして、最近幾人かの先生たちが仮定の話として例が挙がり、(先日の  先生も3次会でお話していましたが)、もっとわかりやすく、事前にそういう場合、研究室の対処がどうなるかを示した方がよいのではとなったので、それも含めて以下に立て直し案を皆さんにお示しします。 1. .. .. 3. 大学ロンダリング(同一分野への)に関しては、当研究室、私とは全く、「縁」をなくす観点から、相手側の先生に以下の趣旨の連絡を事前にいれる。そのようにして、対象学生が金輪際、一切こちらと関わり合いがないことを明確にする。 以下例———————————————- .. 私の研究室4年生のXが、貴大学の大学院の先生方の研究室を受験することを耳にしました。 .. Xの場合、私は学力は十分にあると思います。しかしながら、Xは学部4年生で研究室での教育期間も短いために、「個人的な意見、意志を持つ自分」と「人の中、組織の中で生かされている自分」とを区別し、謙虚な立場で考え、行動するということを十分に身に付けていない状況にあります。 .. 1. .. .. 2.Xに関しては、表面的には丁寧に振舞うことはできますが、上述した謙虚さをまだ身に付けておりません。 .. 4.「現段階」でのXを私自身から推薦することはできません。 5.今後Xに関しては、研究室としても私としても、一切関与するつもりはありません。 そちらの研究室にご迷惑がかかるかもしれないので、私としては大変お恥ずかしい限りですが、あえてメールしていることをご理解いただけますと幸甚に存じます。 .. ———————————————- こんなメールを私から受け取ったら、相手の先生はどう思われるかは、まだ世間をしらない学生・院生諸君でも、想像に難くないと思います。また、これは私に限らず、   大なら、ほとんどどの先生も対応される方法だと、皆さんに確認いたします。「君たちに研究室(私)の後ろ盾がなくなった」ことを相手方に明記するためですから。 …

Ordinary_researchersの告発2通め11論文

東大の論文不正を告発する文書が2016年8月に2回に分けて東大などの関係各所へ送付されました。1つめの告発文書の論文は以前紹介しましたので(記事)、2016年8月29日の2つめの告発文書に記載された論文を紹介します。 小室一成氏の研究室より出された論文 Nature Communications 7, Article number: 11635 (2016) doi:10.1038/ncomms11635 Published online:18 May 2016. HIF-1α-PDK1 axis-induced active glycolysis plays an essential role in macrophage migratory capacity. Hiroaki Semba, Norihiko Takeda, Takayuki Isagawa, Yuki Sugiura, Kurara Honda, Masaki Wake, Hidenobu Miyazawa, …