他大学大学院への進学を許さない教授

大学の研究室における深刻なハラスメントの事例がツイートされていたので、紹介します。 大学教授が学生らをまるで奴隷か囚人のように自分の研究室に囲い込むのは許される行為ではありません。このツイートおよび他の一連のツイートによれば、この教授は、研究室の学生が他所へ行かないように脅しをかけ、妨害し、他大学大学院へ進学を希望した学生に対しては指導放棄し露骨な苛めにより報復し、学生の人権を蹂躙しています。また、上級生は教授の方針を下級生に対して徹底させる責任があるとして、ラボ全体を巻きこんで誰も逆らえないような体制を作り上げようとしています。 この教授がメールの中で述べているところによれば、彼の考え方は同じ大学の周りの先生方の賛同を得ているようで、決して特別なことではないといいます。この告発に対するインターネット上の反応を見ても、こういう大学の先生は結構多いという声があり、アカデミアにおける構造的な問題です。 アカデミック・ハラスメントの問題は、指導者と学生のどちらかが一方的に悪いといえない場合も多いと思いますが、この告発を見る限り、毎年この研究室からは二人くらいの学生が”消えていく”ということなので、かなり異常なラボです。さらに、過去数年間にこの研究室の学生が大学の相談室やカウンセリングセンターなどに相談した数は、延べ10人以上にものぼるにも関わらず改善されなかったそうです。告発ツイートの中には、この教授は過去に女子学生を一人だけ指導と称して家に呼び、彼女はその後調子がおかしくなり、自殺を仄めかしていたという記述もあります。学生をこれ以上不幸にしないためにも、大学は速やかに適切な対応をとり、早急にハラスメントが起こりえないような体制を構築する必要があります。 以下、ツイートの一部を転載(文中の .. は中略を示す)。全文はTWEETをご覧ください。 研究室のみなさん: おはよう。 以下のメールは大変大切なメールなので、各自印刷して熟読するようにしてください。 .. 私が人間性、特に研究室、学問、人に対する謙虚さに基づく「仁義」と「縁」の尊重を、これまでずっと一貫して研究室員に説いてきたことはご存じのとおりです。これまでの卒業生もそれをずっと堅持してきています。それが研究室の方針です。最終的には、その堅持が「君たちに研究室(私)の後ろ盾がある」に繋がります。円満な「人間関係」をつづけながら、自分の研究を進展させることが肝要です。そのため、他人から見た本質的謙虚な人間性がなければだめです。 「君たちがこの分野で生きるようとする限りは、しばらくは僕の掌の上の人間関係で動く」のですから。 .. しかも、最近はマネーロンダリングならずの何もわかっていない学生の「大学ロンダリング」が問題になってきています。修士から「大学ロンダリング」すると、移った場合もちろんマイナス要因ばかりなのです。当然のことです。それが分からないで、みすみす残念な結果に終わっています。ましては、それが指導教員の推薦の無い場合は、言語道断です。期せずして、最近幾人かの先生たちが仮定の話として例が挙がり、(先日の  先生も3次会でお話していましたが)、もっとわかりやすく、事前にそういう場合、研究室の対処がどうなるかを示した方がよいのではとなったので、それも含めて以下に立て直し案を皆さんにお示しします。 1. .. .. 3. 大学ロンダリング(同一分野への)に関しては、当研究室、私とは全く、「縁」をなくす観点から、相手側の先生に以下の趣旨の連絡を事前にいれる。そのようにして、対象学生が金輪際、一切こちらと関わり合いがないことを明確にする。 以下例———————————————- .. 私の研究室4年生のXが、貴大学の大学院の先生方の研究室を受験することを耳にしました。 .. Xの場合、私は学力は十分にあると思います。しかしながら、Xは学部4年生で研究室での教育期間も短いために、「個人的な意見、意志を持つ自分」と「人の中、組織の中で生かされている自分」とを区別し、謙虚な立場で考え、行動するということを十分に身に付けていない状況にあります。 .. 1. .. .. 2.Xに関しては、表面的には丁寧に振舞うことはできますが、上述した謙虚さをまだ身に付けておりません。 .. 4.「現段階」でのXを私自身から推薦することはできません。 5.今後Xに関しては、研究室としても私としても、一切関与するつもりはありません。 そちらの研究室にご迷惑がかかるかもしれないので、私としては大変お恥ずかしい限りですが、あえてメールしていることをご理解いただけますと幸甚に存じます。 .. ———————————————- こんなメールを私から受け取ったら、相手の先生はどう思われるかは、まだ世間をしらない学生・院生諸君でも、想像に難くないと思います。また、これは私に限らず、   大なら、ほとんどどの先生も対応される方法だと、皆さんに確認いたします。「君たちに研究室(私)の後ろ盾がなくなった」ことを相手方に明記するためですから。 逆をいえば、このように6年間一貫教育をかしている大学の教授の先生方は、それだけの責任を背負って君たち一人一人の教育を行っています。それがわからない不心得者には、社会を教えなければなりません。 .. また、研究室皆さん全員に皆さんに以下のことをお勧めします。 『人の中、組織の中で生かされている自分』を謙虚に捉えることができれば、今、研究室の一員としての自分の本分は何であるのかが自ずとわかるでしょう。 また、他人事ではなくXの部分に自分自身を入れてみてください。そうして自分自身を見直し改めて『縁』と『仁義』の大切さ、『人の中、組織の中で生かされている自分』についてどれほど自分自身が深く理解しているか問い直してください。きっと誰しも見直す点があるはずです。そして、一人一人が『縁』と『仁義』をより大切にすることによって研究室の、縁ある人々の、個々人のさらなる発展が生まれてきます。謙虚な姿勢について、皆さんに改めて考えてみることを切に望みます。 最後に、この『縁』と『仁義』が学生諸君のこれからの生きる人生において真に大切なことであり、君たちの人生をより豊かにすると強く思うからこそ、厳しく対応するのであり、君たちの人としての存在そのものを否定する気は毛頭ないことを改めて記載しておきます。 ..   我らが教授が、弊研究室から他大学院に進学する意思を示した学生について、研究室全体に送ったメールです。 学部からの移籍は一切許さないという意思のもと、教授からの指導は受けられないこと、行き先の研究室に当該学生を切り捨てたというメールをおくったことなどが延べてあります。 返信に続く。 pic.twitter.com/rpPqUWVJzd — 水無月@アカハラ告発中 (@giugno_june) 2017年5月22日 余人には推し量ることの出来ない深淵なお考えを、読む者を圧倒する力強く格調高いお言葉で我ら未熟なる学生に訓示なさる様には滂沱の涙を抑えることが出来ません。 以前の”女々しくて”メールの前のお話。https://t.co/ETyDotl56o pic.twitter.com/R8s3RyKdjF — […]

2016年8月29日にOrdinary_researchersが告発した論文のリスト(東京大学2研究室11報)

東大の論文不正を告発する文書が2016年8月に2回に分けて東大などの関係各所へ送付されました。1つめの告発文書の論文は以前紹介しましたので(記事)、2つめの告発文書に記載された論文を紹介します。 小室一成氏の研究室より出された論文 Nature Communications 7, Article number: 11635 (2016) doi:10.1038/ncomms11635 Published online:18 May 2016. HIF-1α-PDK1 axis-induced active glycolysis plays an essential role in macrophage migratory capacity. Hiroaki Semba, Norihiko Takeda, Takayuki Isagawa, Yuki Sugiura, Kurara Honda, Masaki Wake, Hidenobu Miyazawa, Yoshifumi Yamaguchi, Masayuki Miura, Dana M. R. Jenkins, Hyunsung Choi, Jung-whan Kim, Masataka Asagiri, Andrew […]

教授が推薦書を書かなかったために志望する企業に学生が就職できず 鳥取大学でアカデミックハラスメント

2017年03月31日に鳥取大学が公表したところによると、鳥取大学工学研究科の40代の男性教授が、指導する男子学生の就職希望企業への推薦書を書かず、学生が企業に入社できなかったことがわかりました。また、この男性教授は、感情的になり、恐怖感を与えるような激しい口調でこの学生を指導したり、この学生の就職に関する情報を他にもらすなどの行為があったことも明らかになりました。鳥取大学は、これらの行為がアカデミック・ハラスメントであることを認め、平成29年3月29日付けでこの教授を停職1か月の懲戒処分にしました。   参考 鳥取大学からのお知らせ 職員の懲戒処分について 2017年03月31日) 報道 アカハラで鳥取大教授停職 企業への推薦書拒否 (産経WEST 2017.3.31 16:42更新):”教授は「研究者向きで大学院に進ませようと思った。配慮に欠けた」とアカハラ行為を認めた。昨年3月、学生が卒業前に大学の窓口に相談して発覚。現在は他の企業に就職している。” 教授をアカハラで懲戒=就活の推薦書書かず-鳥取大 (時事ドットコムニュース 2017/03/31-16:28):”教授は、この学生の進路指導に関する情報をメールで他の学生に送ったり、感情的になり激しい口調で指導したりしたこともあったという”   参考(推薦書に纏わるハラスメント) 教授推薦書 (教えて!goo 質問者:noname#24093 質問日時:2007/01/29 23:35):”学校からの推薦をもらうために、教授推薦書が必要になりました。そこで教授に頼みに行ったのですが、なかなか書いてくれなさそうです…もう期限がなく本当に困ってしまいました。期限内に推薦書を書いてもらわないと折角もらった学校の推薦を辞退しなくてはいけません…” 研究室の教授の横暴ではないでしょうか。(OKWAVE 2007-01-24 22:41:57):”推薦書を書かないと就職、そして一人の人間の生活源を断つことになると思います。それはたとえ教授であっても一人の人間の人生を左右して良いとは思えません。” 就職問題です。大学院の教授との関係のトラブルです (OKWAVE 2015-09-09 09:54:04):”しかし、その後教授から、推薦を辞退したので、修士論文は通さない、留年させるという話をされました。そちらの企業に就職することは許さない、ともいわれました。自分にとって修士論文は最後に残った卒業単位であり、これが通らない=留年確定=就職できないという大変重要なものです。” 理系学生は要注意!オワハラの上を行く推薦状ハラスメントの実態 (UNISTYLEINC.COM 2015年11月24日):”ここでは内定後に教授の推薦状を提出することを求められることを推薦状ハラスメントと定義します。私の場合、内定連絡の電話の一週間後に来たメールに6月下旬の内定者懇親会までに教授の推薦状を企業に郵送するよう書かれていました。これは私が理系だから課されたというわけではないようで、文系の方も含め内定者全員に課されていたものでした。私自身、推薦状といっても何枚書いても減るものではないし教授にとりあえず書いてもらおうという気持ちでいました。しかし、教授に尋ねると「教授としての信頼問題に関わるので、一度しか書かないし推薦状を提出した段階でその会社の内定は学生側からは絶対に辞退できない」と言われました。”

研究不正の告発をした教授を岡山大学学長が解雇した事件で、岡山地裁の解雇無効仮処分決定を広島高裁岡山支部が取り消し 

本学に関する裁判の結果について 本学が普通解雇した大学院医歯薬学総合研究科の元教授2名が、本学に対して労働契約上の仮地位の確認及び賃金相当額の仮払いを求める仮処分申立てを行い、岡山地方裁判所が賃金の仮払いを認める仮処分決定を行ったことに関する保全抗告決定が平成29年3月30日にあり、広島高等裁判所岡山支部は上記仮処分決定を取り消し、仮処分申立てを却下する旨の決定を行いました。 この保全抗告は、平成28年6月6日、岡山地方裁判所が元教授2名への賃金仮払いを認める仮処分決定を行い、同年10月18日に同裁判所が同仮処分決定を認可する旨の保全異議決定を行ったことに対して、本学が保全異議決定を不服として、申し立てていたものです。この保全抗告では、元教授2名について解雇事由が認められると判断され、仮処分決定を取り消す旨の決定がなされました。 この決定に対する学長からのコメントは以下のとおりです。 本学の主張の正当性が認められ、安堵しております。係属中の訴訟等においても、引き続き、本学の正当性を主張していく所存です。 【本件問い合わせ先】 総務・企画部法務・コンプライアンス対策室 TEL:086-251-7146 (17.03.30)(引用元:岡山大学ウェブサイト) 【岡山大の件】本日、岡山高裁で解雇無効仮処分決定が取り消されました。 解雇件濫用ではないとされた理由の1つ 「不正と確定されていない論文を不正論文として外部に公表することが,岡大の最高学府としての権威はもとより,研究への信用性等についてもその根幹から大きく揺るがせるに足りるもの」 — 片瀬久美子 (@kumikokatase) 2017年3月30日 報道 高裁は岡大の解雇権乱用は認めず (NHK NEWS WEB 岡山 NEWS WEB 03月31日 19時41分):”岡山大学薬学部の元教授2人が医学部の論文に不正があるとして告発したことなどを理由に大学から解雇されたことについて広島高等裁判所岡山支部は解雇権の乱用だとして大学側に給与の支払いを命じた地裁の仮処分の決定を取り消しました。 … これについて広島高等裁判所岡山支部は30日、「不正と確定されていない論文を外部に公表し岡大の権威や研究への信用性を大きく揺るがしたことなどを踏まえると解雇の理由は認められる」として地裁の出した仮処分の決定を取り消しました。森山元教授は「最高裁判所に抗告するかは弁護士と相談して決めたい」と話していました。”   関連記事

卒業論文に女子学生らの半裸画像 40代男性元准教授のセクシャルハラスメント訴訟で宮崎大学の敗訴が確定 退職金支給へ

在職中のハラスメントは事実無根で、退職金が支給されなかったのは不当として、宮崎大の元准教授の男性が退職金や慰謝料など約1045万円の支払いを求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は6日までに、大学側の上告を棄却する決定を出した。大学側に約313万円の支払いを命じた二審判決が確定した。(宮大の敗訴確定、元准教授へ退職金 ハラスメント訴訟 宮崎日日新聞 2017年3月7日)   宮崎大学(宮崎市)は28日、教育文化学部の40代の元男性准教授が、複数の女子学生の半裸写真を野外で撮影し卒論に掲載して提出させるなど、懲戒解雇に相当する不適切な行為があったと発表した。3月末に辞職しているため懲戒処分はできないが、退職金の不支給を決めた。元准教授は「写真は学生が撮った」などと主張してハラスメント行為を否定しているという。 被害を受けた学生からの申し立てを受け、大学が調査していた。大学によると、写真は計十数枚。被写体は研究室の女子学生4〜5人で、一部加工されているが、上半身裸や下着姿で顔も判別できる状態だった。(宮崎大:元准教授セクハラ 学生の半裸写真撮影など 毎日新聞 2012年06月29日)   元准教授側の弁護士が29日、県庁で記者会見し、「事実無根で著しい名誉侵害だ」として近く大学を相手取り、損害賠償請求訴訟を宮崎地裁に起こす方針を明らかにした。 弁護士によると、問題の卒論は、県内に伝わる妖怪伝承をテーマにした民俗学の論文で、妖怪にふんした学生の写真が掲載されていた。大学が「半裸だった」と主張する写真について、弁護士は「体に布を巻いた状態などで撮り、学生による画像加工で裸に見える状態になった」と説明した。(宮大元准教授セクハラ問題:「事実無根で名誉侵害」 大学相手に損賠提訴へ /宮崎 毎日新聞 2012年6月30日 / 教師不祥事列伝)   一審の宮崎地裁判決は准教授側の請求を棄却。二審・福岡高裁宮崎支部の判決では「元準教授が撮影し,画像を卒論に掲載させたと認めるべき証拠はない。(そもそも)卒論の指導教員は別の教員。退職手当不支給の決定は法的に無効で,原告に精神的苦痛を与えた」などと指摘。(ハラスメント訴訟 宮大の敗訴確定、最高裁決定 元准教授へ退職金(宮崎日日新聞) / 全国国公立私立大学の実験情報)   問題となった卒論はA、B2名の共著でAは卒業目前に自死、Bは証人として出廷している。(宮崎大学卒論事件・元准教授懲戒処分不服裁判①  @gazette_mom5:22 – 2014年9月14日) ちなみにBさんは他学科学生でゼミ教官は別にいたが宮崎の妖怪を題材とする卒論作成を■■にもちかけられたと証言。■■が担当ゼミ教官に「自分が指導する旨伝えた」と。(宮大裁判③ @gazette_mom 5:24 – 2014年9月14日)(■は元准教授。当サイトによる変更) 宮大裁判④ 提訴後、■■は潔白を訴えるため「問題卒論は別学科学生Bの仕業であって自分のゼミ生Aは単独でまともな卒論を提出した」と驚愕の新主張を展開し、根拠として「学生A単独の卒論」を提出。被告宮大は反対尋問で「Aの単独論文」がねつ造であるとの印象を固めている。以下、その理由。出典Tweets with replies by 愛桜(あいら)(gazette_mom)さん | Twitter  (■は元准教授。当サイトによる変更) 宮大裁判⑪仮にAさん単独論文が存在したとしても。問題の共同卒論は揺るがぬ事実で、Bさんは、卒論掲載の写真選択まで■■の指示だったと証言している。… 出典Tweets with replies by 愛桜(あいら)(gazette_mom)さん | Twitter  (■は元准教授。当サイトによる変更)   女子学生の半裸を撮影するなどハラスメント行為があったとして、宮崎大(菅沼龍夫学長)が6月に解雇相当の処分にした40代男性の元准教授が、2009年夏に自ら発行した学内情報誌に女子学生を撮影して掲載紙「教育の場に不適切な写真だ」などと学内外から大学に抗議が来ていたことが分かった。…問題となったのは、脚を組んだミニスカートの女性を低い位置から撮影したものや、あおむけになった女性の写真。「宮大のマドンナたち」などのタイトルで掲載された計24頁の一部で、浴衣や高校の制服姿もあった。…女性は同大の学生と卒業生で、発行者と撮影は元准教授と明記されている。関係者によると、元准教授から「芸術のためだから服を脱いで」と持ち掛けられた女子学生もいたという。…ある男性教員は「成人雑誌のようであまりに非常識」として大学側に回収を求めたが、同大は元准教授を口頭で注意しただけだった。  2012年(平成24年)7月19日 西日本新聞 / 「続・たそがれ日記」アーカイブ(性))   この事件に関しては、現代ビジネスにこの元准教授の主張を取り上げた記事が出ています。上で紹介したインターネットの情報と真っ向から対立する内容です。 今回は、国立大学法人・宮崎大学のケースを追う。同大学で教鞭を振るっていた准教授が、身に覚えのない「セクハラ」「パワハラ」で突然解雇されてしまった。(国立大にパワハラを捏造され、解雇通告を受けた教授の告白 【ルポ・大学解雇②】田中 圭太郎 現代ビジネス 2017.03.28)   参考 国立大にパワハラを捏造され、解雇通告を受けた教授の告白【ルポ・大学解雇②】(田中 圭太郎 現代ビジネス 2017.03.28) 【社会】卒論に女子学生の半裸写真掲載などのハラスメント行為 元宮崎大准教授の文学部国文学科教授を解雇 山梨・都留文科大 […]

東京大学分子細胞生物学研究所(旧)加藤茂明研究室における論文不正に関与した教員らは懲戒処分(相当)

2017年(平成29年)3月3日に東京大学が発表したところによれば、東京大学分子細胞生物学研究所(旧)加藤茂明研究室で起きた論文不正に関与した教員らは懲戒処分に相当するという判断が下されました。当時の教授、准教授、助教授、特任講師の4人は懲戒解雇相当、助教が論旨解雇相当という判断です。   参考 懲戒処分(相当)の公表について 平成29年3月3日 東京大学 東京大学は、「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告(第一次)」(平成26年8月1日公表)および「東京大学分子細胞生物学研究所・旧加藤研究室における論文不正に関する調査報告(最終)」(平成26年12月26日公表)の裁定に関連し、当該関係者が本学在職中に行った不正行為について、仮に在職者であったとする場合に懲戒事由に該当する不正行為であったのかを調査した結果、東京大学教職員就業規則(平成16年4月1日東大規則第11号)第39条に規定する懲戒処分に相当するものと判断し、2月17日付けで、下記の通り懲戒処分相当を決定し通知した。元教授 加藤 茂明 懲戒解雇相当 元助教授 栁澤 純 懲戒解雇相当 元准教授 武山 健一 懲戒解雇相当 元特任講師 北川 浩史 懲戒解雇相当 元助教 高田 伊知郎 諭旨解雇相当 Forty-Three University of Tokyo Papers Are Tainted, Says Japanese News Report (By Dennis Normile Science News Jul. 25, 2013 , 1:30 PM):”A leading Japanese newspaper reported today that a University of Tokyo investigative committee has […]

小保方晴子元理研CDBユニットリーダーの申し立てを放送倫理・番組向上機構(BPO)放送人権委員会が認める NHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」番組内で名誉毀損

平成26年7月27日に放送されたNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」は、小保方晴子元理研CDBグループリーダーがES細胞を盗んだ犯人だと視聴者に思わせるような恣意的な番組構成になっていたとして、小保方氏が人権侵害だとして放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てを行っていましたが、BPOは名誉毀損を認める判断を下しました。 調査報告 STAP細胞 不正の深層 4−1 調査報告 STAP細胞 不正の深層 4−2 調査報告 STAP細胞 不正の深層 4−3 調査報告 STAP細胞 不正の深層 4−4   (http://www.bpo.gr.jp/wordpress/wp-content/themes/codex/pdf/brc/determination/2016/62/dec/k_nhk_62.pdf) 参考 放送人権委員会 委員会決定 2016年度 第62号 「STAP細胞報道に対する申立て」に関する委員会決定 2017年2月10日 放送局:日本放送協会(NHK) 勧告:人権侵害(補足意見、少数意見付記) NHKは2014年7月27日、大型企画番組『NHKスペシャル』で、英科学誌ネイチャーに掲載された小保方晴子氏らによるSTAP細胞に関する論文を検証した特集「調査報告 STAP細胞 不正の深層」を放送した。この放送について小保方氏は、「ES細胞を『盗み』、それを混入させた細胞を用いて実験を行っていたと断定的なイメージの下で作られたもので、極めて大きな人権侵害があった」などと訴え、委員会に申立書を提出した。これに対しNHKは、「『STAP細胞はあるのか』という疑問に対し、客観的な事実を積み上げ、表現にも配慮しながら制作したものであって、申立人の人権を不当に侵害するようなものではない」などと反論した。委員会は2017年2月10日に「委員会決定」を通知・公表し、「勧告」として名誉毀損の人権侵害が認められると判断した。なお、本決定には補足意見と、2つの少数意見が付記された。 NHK 小保方氏の「人権侵害ない」主張変えず…BPO勧告に (デイリースポーツ 2017.2.10):”NHKは10日、2014年7月27日に放送したNHKスペシャル「調査報告 STAP細胞 不正の深層」について、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会が小保方晴子・元理化学研究所研究員の名誉を毀損(きそん)する人権侵害を認め、再発防止に努めるよう勧告したのを受け、会見を開いた。” 小保方さん「人生に及ぼした影響は一生消えない」「正当な認定に感謝」とコメント…法的措置は検討せず BPO、NHKに勧告 (産経 WEST 2017.2.10 20:56更新):”STAP(スタップ)細胞の論文不正問題を特集したNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」に関する「放送倫理・番組向上機構(BPO)」の放送人権委員会の認定を受けて、理化学研究所の元研究員の小保方晴子さんは10日、代理人弁護士を通じ「名誉毀損(きそん)の人権侵害や放送倫理上の問題点を正当に認定していただき、BPOに感謝している」とのコメントを出した。” STAP細胞 NHK番組にBPOが再発防止を勧告 (NHK NEWS WEB 2月10日 19時19分):”NHKが3年前に放送したSTAP細胞の問題を検証した報道番組で、理化学研究所元研究員の小保方晴子氏が人権を侵害されたと申し立てたことについて、BPO=放送倫理・番組向上機構の委員会は「名誉毀損の人権侵害が認められる」として、NHKに対し、再発防止に努めるよう勧告しました。” NHKスペシャル「小保方氏への人権侵害」 BPO勧告 (朝日新聞 DIGITAL 2017年2月10日14時24分):” 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は10日、STAP細胞論文の研究不正問題を検証したNHKスペシャルについて、「名誉毀損(きそん)の人権侵害が認められる」とする勧告を出した。”

誰も教えてくれない、アカデミックハラスメントへの現実的な対処法

大学教授は人徳で選ばれるわけでなく、どちらかといえば、好き勝手にやりたい放題に生きて来て業績を出した人が認められてなることが多いのです。そのため、コミュニケーション能力に疑問符が付く教授は多数います。学生と教授の興味や利害が完全に一致すればいいのですが、ズレがある場合には、教授が教育的だと思ってやっていることでも学生からみるとハラスメントと感じてしまう場合があります。もちろん、第三者が客観的に見てもハラスメントとしか考えられないようなことを教授が無自覚にやっていることもあります。   アカデミックハラスメント、もしくはアカデミックハラスメントになる可能性がある事例 「こんな実験もできないようじゃどこにも就職できない」「コンタミしたのは、お前が汚いせいじゃないのか」 (見過ごされるハラスメント【調査報道:ブラックラボとは何か②】東京大学新聞社 2017年2月3日) 「驚くことに、『この部屋で修士の学位が取れたのは君で3人目だ』と言われました。10年以上ある研究室ですが、以前在籍されていた他の先輩も同じ状況で苦労され、就職したり別の研究室に移る人が多かったようです」 (見過ごされるハラスメント【調査報道:ブラックラボとは何か②】東京大学新聞社 2017年1月26日) アカデミックハラスメントの難しいところは、それが教育的な指導なのかハラスメントなのかその境目が明らかでなく、また、自覚のある意図的なハラスメントだったとしても後からいくらでもそれは教育目的だった、あるいは、学生の能力や意欲が低かっただけと言い逃れできてしまうところです。世界的な業績を出している教授と、能力や意欲がどれだけあるのか不明瞭な、まだ何者にもなっていない学生との言い分が食い違ったときに、大学がどちらを守ろうとするかは明らかです。大学によっては外部の人をハラスメント相談所に配置していることもありますが、多くの場合は、同じ大学の教員・職員がハラスメント相談委員を兼ねている場合が多いようです。相談員が被害者側の立場に立って考えてくれる人であったとしても、加害者の行動を改善させることは容易ではなく、一筋縄にはいかない問題です。 立場も弱く圧倒的に不利な状況に置かれて、アカデミックハラスメントの被害に苦しむ人がとるべき最善の対処方法は、何でしょうか?一律にこれが正解と言えるものはないのですが、参考になりそうなアドバイスを紹介します。   アカデミックハラスメントの現実的な対処方法に関するアドバイス すべてが「特殊例」であるハラスメント対応の難しさ (5号館を出て 2007年 06月 03日):”今の日本ではセクハラ・アカハラ・パワハラに対して、裁判などの完全に公開されたかたちで闘いを挑んだ場合は、たとえ勝利したとしても、その後の生活までもが保障されるかどうかは極めて疑問だという社会環境が厳然としてあるのではないかというところが、とても気になるのです。 というわけで、渦中の人になった場合の非常に有効な解決策のひとつが、コメント欄で名無しさんがおっしゃったように「とりあえずその場からできるかぎり早く逃げ出す(辞める)」ということだと、私も思います。” 「教員からのアカハラ被害に遭った」という学生・院生の貴方に:”あなたが望んでいるものは何ですか? 落とし所はどこですか?…本当に、ハラスメントとしての解決を望みますか?…明らかに「ハラスメント以外の何でもない」という少数のケースを除いて、正当な指導とハラスメントの境界は、それほど明確なものではありません。…平和かつ円満な解決の道が、まだどこかに残っているのであれば、それを最優先すべきです。…どうしても「ハラスメント」と思うのならば行動の選択肢は3つしかありません。「逃げる」「闘う」「諦める」です。…休学・転学・退学などに加え、研究室異動・研究テーマ変更が「逃げる」である場合もあります。…大学の組織(あるいは準じる組織)は、大学を守ることが仕事です。大学は正義の行われるべき場ではありますが、大学が組織防衛より正義を優先することは「ありえない」と考えておくべきでしょう。…「大学と闘う」とは、さまざまな意味でその大学を必要としている人々すべてと闘うことです。その覚悟ができない限り、闘うべきではありません。まずは、貴方にとっての「勝ち」を定義しましょう。憎い教員が処罰を受けることが勝ちですか? …「被害者だったはずの貴方が、加害者だったはずの教員や大学に訴えられてボコボコにされる」という事態を防止するためにも、貴方は万が一にも加害者にされないように、賢明に行動する必要があります。…闘うならば、証拠が重要です。” 新米教員から一言。… 現在の指導教授(以下A教授)との関係を悪くしないよう心がけてください。 いろんな人に相談するとき、基本的にA教授を悪者にしてはいけません。 あくまで分野が違うせいで十分な指導を受けられないから変わりたいのだと 言いましょう。 新たな受入れ先の教授(以下B教授)は火中の栗を拾うことになります。 B教授にしてみたら、指導してくれないというあなたの言い分と わけがわからない困った奴だというA教授の言い分のどちらが正しいか判断できません。 学生がメンタルな問題を抱えていること(平たく言えば基地外)という ことも多いし、そんな人に限ってすぐにセクハラだアカハラだと騒ぎ立てる傾向にあるという現実があるのです。だから、その種の人間だと 思われないよう、あなたは分別のある人間であるとB教授が納得できるよう注意深くふるまう必要があります。(367 :Nanashi_et_al.:2006/10/23(月) 09:50:49 http://science5.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1151740540/) ボスがダメな人の場合、騒がず、黙って他を探しなさい、という教えは、2次元NMR関係でノーベル賞をお取りになった、エルンスト先生という方のです。その後実際にそのような場面に直面したり、似たような話を聞いたりした時、確かにまず自分の身の安全を確保した人が生き残ってるなあと納得しました ( @yamayu_lab)   教授に渡した自分の論文の原稿が読んでもらえず放置されたまま。アカハラじゃないか!という怒りや悩みをよく耳にします。論文を出すことが仕事のはずの教授が、なぜ学生や部下の論文を放置するのでしょうか?「教授」が実に明快に答えています。研究室で生き残りたい大学院生、ポスドクは必読の内容。 https://t.co/LxBXaWV6WX — 日本の科学と技術 (@scitechjp) 2017年3月27日   アカデミックハラスメントに対する文科省の取り組み アカハラに関して、私のところに個別事案を数多くお寄せいただいておりますが、調査権限もなく、個別事案に対応することは困難です。現在、文科省では旧帝大を中心に実態調査を進めており、今週末には調査が一段落するとの報告をいただいております。それを見たうえで、独立した対応機関の設置等を検討してまいります。アカハラ問題は、想定以上に大きな問題であるという認識です。(天下りな研究者の皆様へ 衆議院議員 河野太郎公式サイト 2017.02.06) 文部科学省と各大学にアカデミックハラスメント対策を徹底し,被害者の保護とケアを最優先するよう求めます (change.org)   アカデミックハラスメントに対する大学等の取り組み そろそろハラスメントですよ(東京大学) ハラスメント行為の例示について (神戸大学):”卒論や修論、博士論文の提出条件を十分に満たしているにもかかわらず、提出を許さないこと” アカデミック・ハラスメントの具体例 […]

アカデミアにおけるセクシャル・ハラスメント ~ いかにして身を守るか

今まで尊敬していた大学教員など目上の人による突然の行動に、驚きや恥ずかしさから、咄嗟に断ったり、「やめてください。」と言うことが困難な場合があります。また、羞恥心のために人に相談できず、自分の感じ方がおかしいだけではないかなどと一人で悩んでしまうかもしれません。教授は研究室において絶対的な権力を持っていますから、自分の学位、職がその教授の意志次第という弱い立場におかれた学生、研究員、秘書にしてみれば、教授の意に反する行動をとることは非常に困難でしょう。また、加害者が徐々に言動をエスカレートさせていった場合に、被害者が拒絶するタイミングを逸してしまい、被害が大きくなることも考えられます。   指導や業務の連絡メールに「今日2人で食事でもどう?」と書かれている (東京大学 ハラスメント相談所 相談できること セクシュアルハラスメントに関すること) 「なんだかいやだな、と思ったら、それはあなたの安全センサーです。」 (東京大学ハラスメント相談所) 論文指導を受けにB教授の研究室を訪ねたところ、不意に身体を触られたため「やめてください」と言うとB教授は「ごめん、ごめん。でもそんなに冷たくされると指導しにくいな」と言った。 (東京大学 セクシュアル・ハラスメントのないキャンパスに向けて ハラスメント相談所 2005.3.18 【ケーススタディ】(裁判やセクシュアル・ハラスメント防止の冊子などを参考に作成)) 修士論文に向けた研究の相談をしようと教授に面談を要求したときのことです。教授から「夜8時に私の研究室に来なさい」というメールが入りました。… 研究室に行ってみると、教授が一人で待っていました。… 「腹が減ったから、晩ご飯を食べに行かないか」といきなり誘われました。… 教授からのせっかくの誘いは断れず、一緒に食事に行くことになりました。 (大学院でのハラスメント セクハラに苦しめられる院生・救ってくれない大学) 教授の中には、露骨に「君には今度の学会で論文を発表させてあげよう」とか「君をどこそこの研究機関に紹介してあげよう」などと甘言をもちいて性的な誘いをするケースがあり、これを学生が拒否すると、その後全然指導をしてくれなくなったり、研究テーマをもらえなかったり、今までの態度をひるがえし、研究内容について罵倒される、などの不利益をこうむるケースがありえます。 (助けて!教授がセクハラをしてきます。All About 2008年08月27日) 職場でヌードカレンダーを置いていた先輩にそれをやめてほしいと伝えたことがあります。みんなの前で言うと先輩も気まずいだろうと思ったので、廊下で偶然二人になったときに「やめてもらえませんか?」と言いました。「え、なんで?」と聞き返されましたが、あえて「セクハラですよ」という言い方はせずに「私はああいうのは苦手なんですよ」と言ってみました。先輩は納得したわけではなかったようですが、それからカレンダーは撤去してくれました。 (京都外国語大学 人権教育啓発室 カウンセラーからのアドバイス)   セクシャル・ハラスメントの加害者は、自分の行動に対して、被害者が拒絶する態度をとらなかった場合に、それを同意したと勝手に解釈してしまい、自らの行為がセクシャルハラスメントと認定され得ることを自覚していない場合があります。 セクハラ加害者の認識のズレ ある加害者は、被害者にむかって「何でこれがセクハラになるのか本当にわからないのです。教えてください」と聞きました。これって、交通事故を起こした加害者が、悲しんでいる遺族に向かって「交通ルールがわからないから教えて」と要求するようなもので、非常識きわまりないものなのですが、セクハラやアカハラする人はストーカーなど性犯罪者と同じで、自分が間違っているとは夢にも思っていなかったりします。(相談組織の委員に任命されたら セクシュアル・ハラスメントの相談組織の委員になってしまった人のためのページです) セクハラの男性のハラッサー側にとっては、「触ったのではなく、手をおいただけ」という軽度な認識をしているときが多々あり、このような認識の行き違いがセクシュアル・ハラスメントの根本的な問題となっていることが説明されました。…. ハラッサーと被害者の間に上下関係が存在する場合、被害者側は、何も発言することができず、ただ黙っていただけであるにも関わらず、「合意」したと解釈されてしまうそうです。(学内委員研修「大学におけるセクハラの防止と対策」を開催しました 大阪市立大学助成研究者支援室  平成27年10月28日) 男性の上司が女性の部下を食事に誘ったとします。女性は「上司と二人で行くのは嫌だな」と思いながらも、上司に誘われたら断われないと生真面目に考えたり、何回断ってもしつこく誘われるので、断り切れずに誘いに応じることがあるんですよね。…自分が50代の既婚者なのに、20代の独身女性と恋愛できる、好かれていると考えるのは、普通はあまりないことですよね。…セクハラは個人対個人の男女関係のもつれなどではなく、上下関係を利用した行為ですから、職場環境の問題だという意識を皆が持つ必要があります。(LINEのハートスタンプを「好意」と勘違い 「疑似恋愛型セクハラ」はなぜ起きる? 弁護士ドットコム 2016年07月24日) 大阪高判平24. 2. 28 キャンパス・セクハラ事件  本件は,私立大学教授X(加害者男性原告・被控訴人)が同じ大学に勤務する(移籍まもない)准教授A(訴外被害者女性)に対して行なったセクハラをめぐって,Y大学(雇用主被告・控訴人)から減給処分を受けたところ,X がセクハラの事実はないと主張して,懲戒処分の無効を訴えた事件である。第1 審では,セクハラは認められないとして,懲戒処分無効が確認され,X が勝訴した。Y 大学が控訴した本件第2 審ではY 大学が勝訴し,そこで大阪高裁は,X のセクハラを認め,懲戒処分は有効であると確認した。…   A が被控訴人からの飲酒の誘いに応じるなどしたのは,被控訴人が本件学部の教授の地位にあり,発言力があると感じており,これを拒否すると自己の本件学部内での立場に不利益が生じないとも限らないと考えたためであったと認められ,また,隣り合わせの飲酒の席でセクシャル・ハラスメント行為を受けたからといって,直ちに,その席を立って帰宅するなどすることも容易ではないものと考えられ,A は,上記のように本件学部における被控訴人と自己との関係を考慮し,被控訴人の機嫌を損ねることを避け,自己に不利益等が生じないようにしたいと思って,本件店舗で最後まで同席したり,同一のルートを通って帰宅し,別れ際に握手を求めたり,謝礼のメールを送信したりしたものと認めるのが相当である。そして,A が被控訴人に対して拒否的な態度や不快感を明確に示さなかったからといって,A が被控訴人の言動に対して何ら不快感を抱かなかったといえるものではないことはもちろん,セクシャル・ハラスメント行為がなかったことを推認させるといえるものでもない。(キャンパス・ハラスメントの近時判例傾向について吉川英一郎 同志社商学 第66巻 第5号(2015年3月)) それでは、実際にセクハラされた、あるいは、これってセクハラでは?ということをされた場合に、どのように対処すればよいのでしょうか?被害者は相談の事実を加害者に知られたくはないでしょうから、相談相手が本当に秘密を守ってくれるのかどうかが心配です。多くの場合、大学はセクハラ等の相談窓口を設置していますが、相談体制は大学によりまちまちです。大学教員が相談員を兼ねるところもあれば、学外のカウンセラーが対応するところもあります。一人で悩まずに信頼できる身内や友人、先輩、先生に相談するのが良いと思いますが、実際のところ、これが正解というものはないため、以下、さまざまな考え方やアドバイスを紹介するに留めます。 セクハラへの対処法 ハラスメントを受けたと思ったら  自分を責める必要はありません。ハラスメントにあってもあなただけの問題ではありません。不快であるという意思表示をすることも大切です。ただし、それを言えなくてもあなたの落ち度とされることはありません。相手に不快だと意思表示ができない場合は、一人で悩まず、信頼できる周囲の友人や教員に相談しましょう。友達などの身近な人に伝えてもらうことやグループのリーダーなどに力になってもらうことも一つの方法です。ハラスメントについて具体的にその事実(日時、場所、相手の言動、証人、あなたの対応、気づいたことなど)などを記録しておきましょう。証人になってくれる人がいれば、証言を依頼しておくこともよいでしょう。相手からの電子メールなどは必ず残しておきましょう。ハラスメント相談室を利用してください。(九州大学ハラスメント相談室) 被害はきっちり記録する;睡眠をとる;獲得目標を決める;どのような手段で戦うかを決める […]

黄禹錫(ファン・ウソク)博士 「自分のせいで崩れたところにレンガを改めて積む心情で生きている」

黄禹錫(ファン・ウソク)博士は、体細胞由来のヒトクローン胚から胚性幹細胞(ES細胞)を作製することに成功したとして、2004年と2005年にサイエンス誌に論文を出しました。 Woo Suk Hwang et al., Evidence of a Pluripotent Human Embryonic Stem Cell Line Derived from a Cloned Blastocyst. Science  12 Mar 2004:Vol. 303, Issue 5664, pp. 1669-1674 DOI: 10.1126/science.1094515 Woo Suk Hwang et al., Patient-Specific Embryonic Stem Cells Derived from Human SCNT Blastocysts. Science  17 Jun 2005:Vol. 308, Issue 5729, pp. 1777-1783 DOI: […]