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博士人材が活躍する方法

大学院に進学して博士号を取得しても、その先が闇でしかないアカデミアですが、アカデミアでの就職(つまり大学教員になること)以外のオプションに目を向けると、いろいろな可能性が広がるというのは良く言われることです。しかし、実際にどんな可能性があるというのでしょうか?

研究を続けることでむしろ視野狭窄に陥り、考え方が硬直化してキャリア形成に関する柔軟性を失う危険はあると思います。どのような考え方をすれば、博士号取得がプラスになるのかについて、納得感のある説明があったので紹介したいと思います。

「特定の領域に特化した専門性を周辺領域でも活かせるのは理系学生の強みです。理系学生には、自分の専門性を強みとして幅広いキャリアを選択できる可能性があります」

「技術を社会実装する上での心構えにも通じますが、短期的には専門性を深め、人に語れるレベルにしておくことが重要です。例えば化学の専門性を極めた上で製薬系のコンサルティングファームに入ったとすると、その専門知識を活かして活躍できるでしょう」

「専門性を深めていくとファンダメンタルなところで他の分野とも通じる部分があり、周辺領域でも自分の意見を語りやすくなります」

「理系学生であれば、まずは初手になる技術を磨くことになるでしょう。ですが、技術を磨いた後は、それに固執しないという心の強さも持ち合わせていなければいけません。技術を社会実装していく上では、あえて自分の技術に固執せず、広く視野を持つことが大切です」

「組み合わせ最適化問題」を量子技術と数理最適化で解決する 山城 悠(やましろ・ゆう) 株式会社Jij 代表取締役 CEO TOP INTERVIEW 理系ナビ

 

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