以下、ChatGPT 4oの解説です。信じるかどうかはあなた次第。
could の用法
論文中で 「could + 動詞の原形」 が使われている場合、特に 実験結果の解釈や考察部分では、それは「可能性」「推測」「控えめな主張(tentative claim)」を表す 婉曲的表現 として使われていると考えてよいです。
これは、研究者としての慎重な姿勢を示すためによく使われます。
つまり、「〜かもしれない」「〜である可能性がある」「〜ということも考えられる」というニュアンスですね。
✅ 主な意味:
- 可能性(mayよりやや弱い)
- 推測
- 控えめな提案/解釈
論文でよくある例文:
- These results could suggest that the protein plays a role in mitochondrial function.
(この結果は、そのタンパク質がミトコンドリア機能に関与している可能性を示唆している。) - This discrepancy could be due to differences in sample preparation.
(この不一致は、サンプルの調製方法の違いによる可能性がある。) - Such findings could indicate a novel regulatory mechanism.
(このような発見は、新たな調節機構を示している可能性がある。) - It could be hypothesized that the observed behavior results from environmental stress.
(観察された行動は環境ストレスによるものと仮定することができる。) - Our data could help explain the conflicting results reported in previous studies.
(我々のデータは、先行研究で報告された矛盾する結果を説明する助けとなる可能性がある。)
論文では文法よりも 語調(tone) として理解されることが多いです。
could は仮定法か
英文法の観点から「could」が仮定法かどうか、きっちり整理しておきますね。
「could」は仮定法か?
答え:場合による。
1. 「could」が仮定法で使われている場合(=仮定的・非現実的な状況)
これは「can」の過去形としてではなく、仮定法過去として使われる用法です。
✅ 例:
- If we repeated the experiment, we could observe different results.
(もし実験を繰り返せば、異なる結果が観察されるかもしれない。)
→ これは仮定法!実際には繰り返してない。 - This could be true if the underlying assumptions were different.
(もし前提条件が異なっていれば、これは正しいかもしれない。)
→ 非現実的条件=仮定法。
➡ この場合の「could」は、仮定法過去として「ありえたかもしれない」という非現実の可能性を表しています。
2. 「could」が丁寧な推量・可能性を表すだけの用法(=仮定法とは言わない)
✅ 例:
- This finding could indicate a new pathway.
(この発見は、新しい経路を示している可能性がある。) - The mutation could explain the observed phenotype.
(その変異が観察された表現型を説明できるかもしれない。)
➡ これらは条件節もないし、非現実を仮定していない。だから文法的には仮定法とは言わず、「丁寧な可能性・推量」の意味での 「could」=canの婉曲表現 です。
結論:
用法 | 仮定法? | 説明 |
---|---|---|
If節+couldの形 | ✅仮定法 | 仮定法過去。非現実条件に対する推量。 |
単独で「could + V」 | ❌仮定法ではない | 丁寧な可能性・控えめな推量。canの婉曲形。 |
豆知識:論文で「could」が好まれる理由
- 「断定を避けて丁寧に述べる」=科学的慎重さ
- 仮定法じゃなくても、「could」は中立的で受け入れられやすい語調
- 特に**考察(Discussion)や要約(Summary)**で頻出
may, mighgt, can, couldの違い
「may > might > can > could」の順に可能性が弱まる……かというと、ちょっと違います。
それぞれの語には 微妙なニュアンスの違いがあって、単純な強弱のランキングにはできないんです。
「may」「might」「can」「could」の推量的用法における違い(論文・アカデミック英語の場合)
助動詞 | 可能性 | 文体の特徴 | 用法の解説 |
---|---|---|---|
may | やや強い | やや断定的 | 「~かもしれない」:可能性が比較的高め。ややフォーマル。論文でも使う。 |
might | やや弱い | 控えめ | 「~かもしれない」:mayよりも控えめ。過去の推量や低い可能性。 |
can | 現実的・一般論 | 汎用的 | 「~ということがありうる」:現実に起こり得る事象を説明するとき。例:This can happen under certain conditions. |
could | 弱い~控えめ | 最も慎重 | 「~である可能性もある」:控えめな推量。論文では最もよく使われるトーン。 |
推量としての例(論文風)
- This may reflect an increase in cellular stress.
→ 可能性が高め。やや自信あり。 - This might reflect an increase in cellular stress.
→ 可能性あり。ただし控えめ。mayより弱い印象。 - This can happen when the temperature exceeds 40°C.
→ 一般的な事実・条件付きの可能性。「ありうる」=事実に近い。 - This could reflect an increase in cellular stress.
→ 可能性はあるが慎重に述べている。断定を避けるトーン。
比較イメージ(推量としての可能性)
強さ・確実性で並べるなら:
▶️ can(現実性が高い)
↓
▶️ may(可能性高め)
↓
▶️ might ≒ could(控えめ・弱め)
⚠️ ただし、「canは推量というより一般的可能性を示す**」ため、may/might/couldとまったく同列には並べられません。
論文でよく使われるのは?
- could:控えめな解釈(考察で多用)
- might:couldと似ているが、ややくだけた印象もある
- may:やや断定的。結果の説明に使われることも
- can:方法・一般事実を述べるとき(「水は100℃で沸騰する」みたいな)