日本の科学と技術

関東大震災時の朝鮮人虐殺

関東大震災時の朝鮮人虐殺に関する小池百合子都知事の態度

9月1日に東京都墨田区の横網町公園で営まれる、関東大震災で虐殺された朝鮮人犠牲者を追悼する式典で、小池百合子都知事は今年も追悼文を送付しないことが、都への取材で分かった。小池知事が送らないのは、就任2年目の2017年から8年連続となる。

小池百合子知事、朝鮮人虐殺の追悼文を8年連続で送らず 式典主催側は抗議のかまえ 2024年8月17日 06時00分 東京新聞

  1. 小池百合子知事を東大教職員83人が批判「学説への信頼を壊している」 「朝鮮人虐殺」はっきり認めるよう要請 2024年8月5日 20時44分 東京新聞
  2. 関東大震災朝鮮人虐殺めぐり 都知事に追悼求める要請続く 毎日新聞 2024/8/9 14:14(最終更新 8/9 14:14)
  3. 関東大震災での朝鮮人虐殺犠牲者に「追悼文を」 横浜市は市民の要請に応じず 石橋学・『神奈川新聞』記者|2024年8月16日2:29PM 週刊金曜日オンライン
  4. 関東大震災朝鮮人虐殺と関連して/追悼事業実行委が今年初の協議 2024年07月02日 15:30 朝鮮新報
  5. 【第160回】 関東大震災100年の年に読む、朝鮮人虐殺の記録 斎藤 美奈子 江馬修『羊の怒る時』(原著の初版は1925年) 辻野弥生『福田村事件』  関原正裕『関東大震災 朝鮮人虐殺の真相』
  6. 特集 関東大震災100年 この特集をフォロー特集一覧 朝鮮人虐殺の記録「見当たらない」 政府答弁に安倍氏の影 金志尚 政治 速報 毎日新聞 2023/9/25 06:00(最終更新 9/25 06:00)8月30日の記者会見で「朝鮮人虐殺を政府としてどう受け止め、何を反省点とするのか」を問われ、松野氏は答えた。「政府として調査した限り、政府内において事実関係を把握することのできる記録が見当たらないところであります」
  7. 関東大震災朝鮮人虐殺の否定・隠蔽について─小池都知事の追悼辞送付取りやめと関連して 近年,関東大震災時の軍隊・警察・民間人による朝鮮人虐殺を否定・隠蔽しようとする動きが,権力の側から起こっている.2017年には東京都墨田区の横網町公園で行われてきた朝鮮人犠牲者の追悼式に寄せられていた追悼辞を,小池百合子都知事が取りやめると表明した.本稿は,都知事による追悼辞取りやめの経緯と論理,これに象徴される朝鮮人虐殺否定・隠蔽の動きとその問題点を明らかにするものである.田中正敬 1923 年の関東大震災時に,日本の軍隊,警察,民間人によって多くの朝鮮人や中国人,日本人が虐殺された事件は,今日,教科書にも載せられている歴史的事実である.しかしながら,その実態について,とりわけ朝鮮人犠牲の実態については不明な点が多く残されたままになっている.
  8. 第4回:言わねばならないことを言わない、という罪「関東大震災時の朝鮮人虐殺」をめぐって…(鈴木耕) By 鈴木耕 2017年9月20日
  9. 「関東大震災時朝鮮人虐殺」山田昭次氏の講演会 2013年05月02日 11:34 朝鮮新報

 

関東大震災時の朝鮮人虐殺に関して

  1. 関東大震災、朝鮮人6000人虐殺は『100%嘘』? NHK朝ドラ「虎に翼」をきっかけに拡散【ファクトチェック】 8/15(木) 7:50配信 日本ファクトチェックセンター
  2. 101年間否定した日本政府…謝罪を受けられていない関東大虐殺=韓国 8/14(水) 7:57配信 161 コメント161件 中央日報日本語版 ドキュメンタリー映画『1923関東大虐殺』(監督キム・テヨン、チェ・ギュソク)
  3. 色あせた光復節、映画館で過ごしては?…『1923関東大虐殺』『朝鮮人女工のうた』 8/14(水) 9:19配信 87 コメント87件 ハンギョレ新聞

 

関東大震災時の朝鮮人虐殺に関連する科研費研究

研究課題名 研究課題/領域番号 研究期間 (年度) 研究代表者 審査区分 研究種目 研究開始時の研究の概要 研究概要 研究成果の概要 研究実績の概要

    1. 在日コリアン第一世代の歴史学者らの日韓関係史研究とその影響 23KJ1848 2023-04-25 – 2026-03-31 HAN KWANGHOON 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 特別研究員(DC1) 小区分08010:社会学関連 特別研究員奨励費 1923年9月1日の関東大震災後に起きた朝鮮人虐殺は、日本社会と韓国社会においてどのように記憶・想起・継承されてきたのかを問う。第一に、メディアは朝鮮人虐殺についてどのようにほうじてきたのかを明らかにし、記憶の変遷を明らかにする。第二に、虐殺の記憶をめぐる歴史研究と市民運動のあり方を解明する。
      本研究は、アルヴァックスからノラを経て、アスマン夫妻にいたる記憶研究の系譜にある。関東大震災をめぐる記憶は、アルマン夫妻が言うところの「コミュニケーション的記憶」から「文化的記憶」への過渡期にあたる研究となる。過渡期の記憶を研究することで、記憶の社会学分野に理論的、方法論的に貢献できる。
    2. パブリック・ヒストリーとしての歴史教育論の構築:関東大震災のメタヒストリー学習 22K02596 2022-04-01 – 2025-03-31 日高 智彦 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (60803921) 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連 基盤研究(C) 学校において歴史を学び、語るという行為は、国民国家とその暴力を正当化することもあれば、このような正当化の批判的な克服に寄与することもある。後者の可能性を広げることが、より公正で民主的な社会の発展のために求められている。本研究は、上記の課題に対して、関東大震災における朝鮮人虐殺に関する高校「歴史総合」の授業・教材の開発に取り組むことで、学界ではなく社会において評価が分かれる歴史を市民が記念する歴史教育論を確立し、歴史を学び、語るという行為(歴史実践)を市民性教育に位置づけようとするものである。 関東大震災における朝鮮人虐殺の歴史教育を事例として、学界ではなく社会において評価が分かれる歴史を市民が記念する歴史教育論を確立するために、研究1年目は、教材開発のための文献資料の収集と読解を通じた基礎研究と、今年度より高校現場で始まった「歴史総合」の授業研究を進めた。前者については、関東大震災に関する基礎研究を進めるだけでなく、その歴史教育史にアプローチするため、過去に出版された教科書だけでなく、現場の授業で活用された資料集も調査対象とし、関東大震災における朝鮮人虐殺が歴史教育においてどのように扱われてきたのか、現場での実践例があらわれてくる1970年代以降の傾向について明らかにすることができた。後者については、新科目の教科書や、学会等における新科目に関する実践報告や、歴史教育メディアにおける発信のみならず、実際に学校を訪問して授業を参観したり、教員にインタビューも行うことで、「歴史総合」の枠組みにおける関東大震災の実践や、学習内容・方法としてのメタヒストリーの課題について情報を収集することができた。これらの成果をふまえ、現時点での関東大震災における朝鮮人虐殺に関する高校「歴史総合」の授業を開発し、勤務校で担当する教職科目の教材として実践した。この成果と課題を、2022年7月に、高大連携歴史教育研究会第8回大会で発表した。これにその後の調査の成果も反映させた論文をすでに投稿しており、まもなく公刊される予定である。
    3. 1920年代における在日朝鮮人への暴力とその記憶の継承 20K00963 2020-04-01 – 2024-03-31 藤野 裕子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70386746) 小区分03020:日本史関連 基盤研究(C) 本研究は、1920年代を対象に、日本社会における朝鮮人に対する暴力行使の実態を解明し、地域社会におけるその記憶の継承のされ方を明らかにすることを目的とする。1920年代には、日本内地で関東大震災時の朝鮮人虐殺が起きたほか、震災時以外にも、工事現場などで日本人労働者による朝鮮人労働者の襲撃・殺害事件が起きていた。本研究は各地の朝鮮人に対する暴力の実態を広域に調査することで、1920年代における日本の植民地統治の特徴を国家と民衆の両面から再考し、同時に、地域社会のなかで朝鮮人への暴力の記憶がいかに継承されたか(されなかったか)を明らかにする。 当該年度においては、新型コロナウイルス感染症の状況が改善したことから、研究計画のとおりに調査を行うことができた。第一に、2022年9月8日~11日に研究代表者・分担者が合同で岩手県図書館および宮城県気仙沼市図書館への資料調査を行った。岩手県図書館においては、岩手日報・岩手毎日新聞などの関係記事を収集するとともに、在日朝鮮人関係文献について網羅的な調査を行った。気仙沼市図書館においては、大気新聞などの郷土新聞の調査を行った。また、宮城県において、1932年に起きた朝鮮人労働者の殺傷事件である矢作事件について、聞き取り調査を実施した。第二に、2023年3月11日~14日にかけて、研究代表者・分担者が合同で山形県公文書センター・図書館、宮城県図書館・公文書館および細倉鉱山資料館での資料調査を実施した。山形県公文書センターと県立図書館では、戦前の公文書を閲覧するとともに、山形新聞などの関係記事を収集した。宮城県図書館・公文書館では、県内の鉱山関係文献や新聞記事の収集、および昭和戦前期の公文書を閲覧し、関係史料を収集した。また、1932年の矢作事件について、事件の発生現場において実地調査を行った。第三に、2022年6月11日、12月27日の2回にわたり、研究代表者・分担者で研究会を開催し、研究経過に関する報告を行った。第四に、上記の調査と並行して、関東大震災の朝鮮人虐殺に関して文献収集・調査を行い、ジェンダー分析を含めた史料分析を進めた。
    4. 大正・昭和文学における外地人表象の研究:朝鮮人表象を中心に 19K23072 2019-08-30 – 2021-03-31 堀井 一摩 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (70847467) 0102:文学、言語学およびその関連分野 研究活動スタート支援 本研究は、韓国併合から関東大震災に至るまでの朝鮮人表象を分析し、関東大震災時における朝鮮人虐殺の背景を探ると同時に、同時期の文学との関連性を考究する。1910年の日韓併合時には、日本の新たな同胞として迎えられた朝鮮人はいかなる経緯で「不逞鮮人」という恐怖と憎悪の記号へと転換したのかという問題を、内地・外地の新聞報道を主な資料として解明する。同時に、朝鮮人を描いた同時代の文学は「不逞鮮人」言説をどのように相対化し、朝鮮人虐殺に対していかなる批判点を構築しえているのかを明らかにする。この作業を通じて、現代的問題でもある旧植民地に対するレイシズムの構造を解明し、これに対する抵抗の理論を探究する。 本研究は、三・一独立運動から関東大震災にいたるまでのメディアおよび文学における朝鮮人表象を調査し、関東大震災時における朝鮮人虐殺の心理的背景となった日本人の被害妄想のメカニズムを明らかにした。また、朝鮮人虐殺を描いた文学作品を包括的に検討し、労働問題の不在という問題点を指摘した。さらに、金子文子のテクストを中心に、従来見過ごされがちであった植民地的抑圧に対する抵抗と、日本人と朝鮮人の連帯の可能性を考察した。
    5. 「1965年体制」成立期日韓ポストコロニアル文学における植民地主義批判の比較研究 19K13153 2019-04-01 – 2024-03-31 原 佑介 金沢大学, 歴史言語文化学系, 准教授 (40778940) 小区分02050:文学一般関連 若手研究 本研究は、引揚者文学、在日朝鮮人文学および解放後韓国文学における植民地主義批判の諸相を、「ポスト帝国日本‐文学」という新たな枠組みのなかで統合的に考察する。1920-30年代生まれの日本とコリアの作家を対象とするが、彼らはおもに1960-70年代に植民地問題をテーマにしたテキストを集中的・同時多発的に著したという共通点をもつ。
      帝国日本と植民地朝鮮のあいだで揺れ動きながら成長し、戦後東アジア国民国家体制のなかで各自ポストコロニアル作家になっていった旧「皇国少年少女」たちは、その境界をどう乗り越えようとし、何者としてどう出会い(直し)えたのか。それぞれのテキストの比較分析をつうじて考察する。 在日朝鮮人文学における脱植民地主義の営みの歴史的意義を、おもに「不逞鮮人」言説批判の観点から検討した。日本語論文「日本文学にあらわれた「不逞鮮人」と朝鮮人女性:中西伊之助「不逞鮮人」と田宮虎彦「朝鮮ダリヤ」を手がかりに」(『コリアン・スタディーズ』10号)および「植民者二世と被植民者二世のポストコロニアルの再会:李恢成「証人のいない光景」を手がかりに」(『フェンスレス』6号)を刊行した。また、2019年刊の単著『禁じられた郷愁:小林勝の戦後文学と朝鮮』(新幹社)の韓国語版を刊行した。
      また、関東大震災時朝鮮人虐殺事件の100周年にあたる2023年を念頭に置き、日本近代文学における植民地主義批判について考察し、研究発表「人が「国民」になる時:江馬修の関東大震災文学が描いた朝鮮人虐殺と日本人の国民意識」(2022年度日本比較文学会関西大会シンポジウム)をおこなった。さらに、2022年に世を去った主要なポストコロニアル日本文学者の一人である森崎和江の朝鮮認識を批判的に検討し、「大邱は誰の呼び声:森崎和江のポストコロニアル文学を批判的に継承するために」(シンポジウム「地域・民族・性の交差を/から見つめる森崎和江」、立命館大学)をおこなった。さらに、村松武司と小林勝のポストコロニアル文学の試みを比較検討し、尚虚学会定期学術大会(韓国)にて韓国語発表「断層と架橋:朝鮮戦争とポストコロニアル日本文学の誕生」をおこなった。
    6. 帝国のアンザイエティ-1923年関東大震災後の人々と情報の移動に注目して 14J07348 2014-04-25 – 2016-03-31 盧 珠ウン 東京大学, 情報学環・学際情報学府, 特別研究員(DC2) 特別研究員奨励費 本研究員の研究「帝国のアンザイエティ―1923年関東大震災時の人々と情報の移動に注目して」は、1923年関東大震災時における人々と情報の移動、特に東アジアにおける情報の移動を明らかにする研究である。そのため、本年度は日本・朝鮮・中国の間での情報の越境的移動に注目した資料調査・収集に取り組んできた。まず、主な研究調査として韓国国史編纂委員会図書館に行って関東大震災関係資料を収集した。関東大震災に関連する韓国の資料としては、朝鮮総督府の資料が韓国に残っているため、韓国の図書館にある関係資料を集める研究調査を実施した。さらに、中国の上海市档案館と上海図書館に行って関東大震災関係資料を調査した。また、研究内容としては震災時の情報の移動に焦点を当て、関東大震災時における日本政府と朝鮮総督府の「情報処理」というテーマに注目して研究を進めた。そのため、資料分析と論文執筆に集中しながら、資料調査に基づいた研究成果を学会やコロキウムで発表した。特に、本研究は朝鮮人虐殺をめぐる情報の移動という観点から政府の事後処理に注目し、これまでの資料調査に基づいた資料分析をもって、関東大震災時に日本政府と朝鮮総督府がどのように情報を処理したかを分析しようとした。すなわち、関東大震災時の「情報処理」プロセスを、日本本国の中央政府のみならず、植民地朝鮮の朝鮮総督府においての「情報処理」のプロセスを明らかにする研究を進めた。
    7. 未発の「第二次関東大震災・朝鮮人虐殺」の予見をめぐる調査研究 17530388 2005 – 2006 新原 道信 中央大学, 文学部, 教授 (10228132) 基盤研究(C) 本研究は、「第二次関東大震災・朝鮮人虐殺」というメタファーによって表現されるような、一見まだなにも起こっていないように見える日常の些事の中から、””未発の事件””の徴候を察知し予見的に認識する社会的マイノリティへの識者調査をおこなうことを調査研究の主眼として、研究代表者(と調査の歩みをともにしてきた若手研究者)が、5年から10年かけて信頼関係を培ってきた識者(フィールドで人望を集めるキーパーソンであり地域社会における危機の予見的認識の主体)に協力をお願いし、既に承諾を得ている方たちを中心に、地域社会内部の社会・文化的コンフリクトの生成・変容と抑圧移譲、「治安強化」と「外国人/障害者/青少年問題」の「発見」、家族内の暴力と抑圧移譲などについての調査研究をおこなった。これまで蓄積してきた調査研究における知見を分析・整理するためにインテンシブな研究会を定期的におこない、研究会での討論に基づき、参与観察、識者調査、資料収集を実施した。参与観察と識者調査、研究会での議論の進展と深化にともなって、地域社会における「危機」の顕在化の折に自らが異物・異端として排除されることへの予見的認識をもつ人々(“”地識人(the streetwise/the wise on the street)””)にとって、対位的に存在している人々(抑圧移譲の主体)の存在が浮かび上がった。この抑圧移譲の主体となる人々を、intellectual massesという概念によって析出し、危機の予見的認識の主体である””地識人(the streetwise/the wise on the street)””と対位させつつ調査研究をさらに深化させるという見通しを立て成果をとりまとめた。成果のとりまとめにあたっては、「ペリペティア」(ルカーチ)と「対位」(サイード)の方法をとることを選択し、これまでの調査研究の蓄積の中から、いくつかの特定の「事件」が顕わになるまでのプロセスをとりあげ、その中で、””intellectual massesと””地識人(the streetwise)””とを対位させて叙述することを試みた。
    8. 災害と犯罪(阪神大震災後の犯罪被害の実態と人々の不安感) 10420011 1998 – 2000 斉藤 豊治 甲南大学, 法学部, 教授 (00068131) 基盤研究(B) 日本では、大震災後には無警察状態となり、社会が解体して犯罪が急増するという認識が広がっているが、そのような認識は妥当ではない。一般に自然災害は被災者の間や社会全体で連帯意識を生成、強化させ、犯罪を減少させる効果を持つ。例外的に災害後に犯罪が増加するケースでは、社会解体の状況が先行して存在し、災害が引き金となっている。1923年の関東大震災では朝鮮人に対する殺害が広がったが、それに先行して朝鮮半島の植民地経営による窮乏化と日本本土への人口流出、1929年の三・一独立運動に対する軍事的制圧などが行われ、民族的偏見が強まっていた。戒厳令布告の責任者たちは、三・一独立運動弾圧の当事者であった。
Exit mobile version