大学院に進学して毎日、朝から夜中まで実験して博士号を取得し、海外までいってポスドクをやり、極貧の状態で日本で職を探しながら研究を続けているうちに、職の任期が切れて人生半ばで研究を辞めなくてはいけなくなると、自分の人生が全て無駄だったような気がします。
世の中に無駄なものなんてない、というありきたりの言葉が偽善に聞こえてしまうのですが、そんなときに、下で紹介する無駄に作り出されたものを見たら、負けた!と思いました。自分の人生よりももっと無駄なものを作っているひとが世の中にはいたのです。
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ゴミくずのプラモデル
ゴミができあがるプラモデル
丸まったティッシュペーパー 1:1 scale model pic.twitter.com/bNJt2mip8V— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) January 23, 2021
頑張って作ったプラモデルの完成品が実はゴミくずというのは、考えようによっては自分の人生にも当てはまりそうで、ちょっと怖い。
水が跳ねるスプーン
最近は、3Dプリンターを使って服をビチャビチャにするスプーンを作ったりしています pic.twitter.com/07ypWpijy7
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) April 7, 2021
ストレスで神経がやられますが、どうせならもっとストレスフルにしてしまえというもの。
PCでパスワードを入力するための物理的に実在する鍵
パソコンにつなげてパスワードを入力できる物理鍵を作りましたhttps://t.co/L7XUbv0vFf#pr #アキバでものづくり #秋葉原駅前商店街振興組合 pic.twitter.com/ARgDtt06WB
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) March 5, 2022
デジタルよりアナログな自分は、この鍵が欲しい。
タイプ入力時に声援を送ってくれるキーボード
タイピングをすると黄色い声援が再生されるキーボードを作った pic.twitter.com/JXyaezTit5
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) April 25, 2022
リアルじゃないから空しくなるかというと、これが案外そうでもなくて、やはり人間は勝手に反応して気持ちよくなってしまうものなんです。
ステルステクノロジーで見えなくした弁当箱
プロジェクターと反射素材を使ったステルステクノロジーを応用してお弁当箱を消し、打ち合わせ相手にバレないようにお弁当を食べる私 pic.twitter.com/vRccTsfo4G
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) May 1, 2022
無駄なハイテク。
汚くて読めない字のフォント
お医者さんからもらったカルテの字が衝撃的だったので作った「医者の手書きフォント」
こちらから無料でダウンロードできます(個人的な利用だったらなんにでも使っていいよ〜)https://t.co/FoeEDXhfGK pic.twitter.com/wadwCBHgHz— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) May 25, 2022
無駄具合が、意味不明なレベル。自分も人に読まれたくないことをメモするときには自分にしか読めない字にまで崩して書くことがありますが、それがPC上でもできるところがミソ。
土下座したまま動ける装置
大遅刻したときなどに土下座しながら移動できる便利な車を作りました pic.twitter.com/H9hAnfnoC5
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) April 10, 2022
これを使う機会がないような人生を送りたい。
以上、無駄なもの7つ紹介しました。誰が何のためにこんな無駄なものをつくっているのかと思ったら、ご本人が講演会で解説されていました。
無駄とは何か
『無駄とは何か―無駄なことを想像する力』講師:藤原 麻里菜(札幌市中央図書館講演会) 2022/03/16 SapporoPRD
札幌市中央図書館さんのYouTubeで「無駄とは何か」という講義がアップされています。講義の締め方がわからなかったので歌を歌いました。それではお聴きください。藤原麻里菜で、「無駄ってなんだろう」https://t.co/u2fPLXhCCl pic.twitter.com/HtlQzeClHd
— 藤原 麻里菜 | Marina Fujiwara (@togenkyoo) March 16, 2022