日本の科学と技術

2021年ノーベル物理学賞は地球温暖化の予測モデルを提唱した真鍋淑郎博士、Klaus Hasselmann博士、および無秩序系の解析等に貢献したGiorgio Parisi博士に

2021年ノーベル物理学賞は、二酸化炭素の増加が地球温暖化をもたらすことをモデルにより予測した真鍋淑郎博士(米在住、米国籍取得)とKlaus Hasselmann博士に、また、無秩序で複雑なシステムの研究などで業績のあるGiorgio Parisi博士に贈られました。

引用元:The Nobel Prize in Physics 2021

Scientific Background “For groundbreaking contributions to out understanding of complex physical systems” (pdf)

真鍋氏の論文業績

真鍋氏の受賞対象となった論文業績の一部(プレスリリースでの説明の中での引用)

  1. Manabe, S, M¨oller, F. 1961. On the radiative equilibrium and heat balance of the atmosphere. Mon. Wea. Rev. 89, 503–32.
  2. Manabe, S, Strickler, RF. 1964. Thermal equilibrium of the atmosphere with a convective adjustment J. Atmos. Sci. 21, 361–85.
  3. Manabe, S, Wetherald, RT. 1967. Thermal equilibrium of the atmosphere with a given distribution of relative humidity. J. Atmos. Sci. 24, 241–259.
  4. Manabe, S, Wetherald, RT. 1975. The Effects of Doubling the CO2 Concentration on the climate of a General Circulation Model. J. Atmos. Sci. 32, 3–15.

引用元:https://www.nobelprize.org/uploads/2021/10/advanced-physicsprize2021.pdf

参考

  1. https://www.nobelprize.org/prizes/physics/2021/press-release/
  2. 【速報】ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏 10/5(火) 18:51配信 1311 この記事についてツイート この記事についてシェア TBS系(JNN)YAHOO!JAPAN 真鍋さんは1958年に東京大学大学院を修了後、アメリカ海洋大気庁(当時:気象局)の研究員となりました。1997年に帰国し、当時の科学技術庁の温暖化研究チームに着任、2001年からは再びアメリカにわたり、現在はプリンストン大学上席研究員をつとめています。真鍋さんは現在、アメリカ国籍を取得しています。
  3. ノーベル物理学賞に米プリンストン大の真鍋淑郎氏…コンピューターによる気候変動予測を創始 2021/10/05 19:04 読売新聞 真鍋氏は、1958年に米気象局(当時)の研究員として渡米。67年、高速コンピューターを使い、大気の運動と気温の関係を定めるモデルを開発し、「二酸化炭素が2倍に増えると地上気温が2・3度上昇する」と世界で初めて予測した。
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