研究者は、今の仕事がいい論文になれば、アカデミアで職が得られるかもしれないという期待のもと日々頑張っている人がほとんどだと思います。
しかし、思った実験結果が得られなかったり、せっかく結果が得られてもよそのグループに先を越されたり、希望したジャーナルからリジェクトをくらって不本意なジャーナルにしか掲載されなかったり、論文は出たのに職のオファーが来なかったり、人生はなかなかうまくいかないものです。
順調に大学教員の職を得てステップアップしている見通しが暗くなるにつけ、アカデミアにいつ見切りをつけるかが頭をよぎることが増えるという人もいることでしょう。
自分の論文が期待したジャーナルに蹴られてしまい、下のランクのジャーナルにしか出せなかった場合には、次の研究テーマで挽回しようと考えて研究をズルズルと続けているうちにどんどん年齢があがっていき、年齢相応に要求される業績の高さと年齢とがイタチごっこになり、泥沼にはまり、のっぴきならない状態に陥ってしまいます(自分の経験)。
ポスドクで企業に転職を考えるのなら、早いにこしたことはありません。自分は40歳くらいのときにあまり名前を聞いたことがない小さな(?)転職エージェントに登録して(アカリクではない)、面談して相談に乗ってもらったことがありましたが、自分にマッチする職は、いつ潰れるともわからないバイオベンチャーの技術営業しかなく、それも自分の希望年収を100万円下げないとダメでした。時すでに遅しです。進むも地獄、退くも地獄という状態にトラップされていました。
アカリクを使った転職の体験談~生命科学系ポスドクの就職事例
- 2012年春の転職活動について:研究者→民間企業 渋谷駅前で働くデータサイエンティストのブログ