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大学教授とは?大学教授の年収、責任、性格、権限などについて

大学教授とは

大学教授とは?ついては、学校教育法という法律の第92条⑥で説明されています。いわく、

教授は、専攻分野について、教育上、研究上又は実務上の特に優れた知識、能力及び実績を有する者であつて、学生を教授し、その研究を指導し、又は研究に従事する。

ちなみに、教授と准教授と助教の説明はたいして変わりません。

教授: 特に優れた知識、能力及び実績を有する者
准教授:  優れた知識、能力及び実績を有する者
助教:     知識及び能力    を有する者
法律の条文的には違いはわずかですが、教授とそれ以外では実際には大きく異なります。教授はラボの主宰者でPrincipal Investigator(PI)です。准教授の立ち位置は大学やラボで異なり、上に教授がいない独立准教授の場合は准教授はPIという意味において教授と変わりません。
とにかくPIがラボを運営する責任と権限を持っているので、その下に位置する人間はPIに従うことが当然とされます。つまりラボの中においてはPIである教授が(独立准教授の場合にはPIである准教授が)絶対的な決定権を持つ「王様」としてラボ内で君臨しています。王様の命令に背く人間には居場所はありません。まあ、言うことを聞かない人間はそもそも雇い入れないと思います。そんなわけですから、大学院生やポスドクは、PIのことを、本人がいないところで話題にするときに、「ボス」と呼ぶことが多いです。

教授のラボ運営のスタイル

一口に教授と言っても、その人の信条や性格によってラボの運営の仕方や部下への接し方は全く異なります。

完全放置型のボス

教授が「売れっ子」の場合、国際学会に呼ばれたり学会のシンポジウムなどの世話役で忙しかったりして、ラボにそもそもあまりいない場合があります。ラボにいても教授室にこもって論文や研究助成の申請書を書いてたり、雑務をこなしたり、大学の運営に関わる各種委員会の会議に出たり、学部学生の授業をしたりして、大学院生やポスドクの研究の面倒を全く見る暇がないということがあります。

ポスドクは自立して研究を進めるトレーニングを受けてきているので、放置型のボスをむしろ歓迎する人もいます。しかし、大学院生の場合には、このような放置型のボスのもとでは十分なトレーニングが受けられない恐れがあります。教授が大学院生に無関心でも、教授の下にいる准教授や助教の先生が面倒を見てくれる体制があれば、問題なくラボは回ります。多数の学生をそれぞれ准教授や助教といった割り振って、あぶれた学生をボスが直接面倒を見るということになると、放置型の教授についた学生は学ぶ機会が少なくて恵まれない学生生活になりがちです。

 

管理型のボス

教授によっては部下の実験の進捗状況を完全に把握しておきたいという人もいます。沼研のエピソードを見ると、沼先生はこちらのタイプだったようです。

ほぼ毎日夜10時ころ沼先生が研究室へおりてこられ,
きょうの実験は如何でしたか?
と質問され,わたしがデータを説明すると,
では明日はどこそこまで進みますね。」,
なにかミスがあると,
なぜすぐやり直さないのですか。
といった調子でした。 (医 化 学 教 室 と 私)

 

中間型・複合型のボス

上の2つは両極端で、実際にはその中間が多いようです。例えば、普段は忙しいのであまりディスカッションはしないが定期的なラボミーティングではしっかりと実験データを確認して研究の方向性がズレていないかを確認するという教授が一番多いのではないでしょうか。

ボスがまだ若くてテニュアトラック准教授になったばかりなのか、あるいは、国際的にその分野で認められているスター教授なのか、といった教授(あるいは准教授のPI)が研究者としてキャリアのどの段階にいるかでも、ラボの運営スタイルは変わってくるかもしれません。

 

教授の能力について

そのラボに集まってくる人たちは、いい研究をしたくて入ったきたわけですが、研究のアクティビティの天井はどうやって決まるのでしょうか。野村監督の言葉に、

組織はリーダーの力量以上には伸びない。(野村克也 名言集

というものがあります。特に管理型のボスの場合は、研究のアクティビティはボスの力量以上にはならないと言えます。部下がいくら優秀で素晴らしい研究のアイデアを持っていても、それがボスの想像力を超えていた場合には、どうせ無理だからやめておけという反応をしてしまうからです。

部下に自由に研究をさせてみて、実験結果の解釈を一緒に考えて楽しめるようなボスの態度が、ラボのアクティビティを最大化する秘訣ではないかと思われます。

Jenniferはラボメンバーに対して怒ったり理不尽なプレッシャーをかけたりすることはあまりなく、とてものびのびとやらせていたと思います。研究の進め方の議論で何かを提案する時も、「これこれやってくれ」とか言うことはまれで、「これこれやってみたら」とか「これこれやってみようか」とか、あくまでメンバー自身に主体的に取り組ませるような議論の進め方だったように思います。(Jennifer Doudna研究室でのポスドク経験 投稿者 福永 流也 (Johns Hopkins University School of Medicine) 日本RNA学会

ボスの仮説に合わない実験データを部下が出したときに、ボスがそれを捨ててしまって元の仮説に固執するのも、研究の限界をボスが作っている典型例です。

 

ボスとの相性について

教授は世間的には尊敬の対象かもしれませんが、いざラボの中に入ってみると子供っぽい振る舞い、大人げない言動、傍若無人の振る舞い、非論理的で感情的な判断など、聖人君子とはとても言えない部分が見えてくるかもしれません(想像)。ラボの中の人(学部学生、大学院生、ポスドク、助教、講師、准教授、教授秘書)は、そんなボスであってもうまく折り合いをつけて研究を推し進める必要があります。人間的に合う、理解できる人であれば問題ないのですが、人間的に合うあわないというものはどうしても出てくると思います。

ある人にとっては極悪非道に思えるボスであっても、別の人はその部分が全く気にならずにとても良いボスでしかない、ということは十分あり得ます。ですから、どのラボに入るかを決めるときには、教授との相性というものが非常に大事です。

 

ボスの教育者としての責任

大学教授は学問的な業績でその地位についていることが多いので、必ずしも教育的な人とは限りません。部下のプロモーションに必ずしも積極的ではない場合もあります。

大学院生やポスドクがラボを選ぶ場合には、そのラボからどんな人が巣立っているかをしっかりと見極めたほうがよいでしょう。入学した大学院生がほとんど博士号を取得できずに辞めてしまっているラボ、ポスドクが誰も次にステップアップできていないラボは、要注意です。ラボが機能不全に陥っている可能性があります。

 

大学教授の年収

自分は知らないので、ネットの情報を。

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