夜中でも周りに気兼ねなく思いっきりピアノが練習できるような環境を作りたいと思う人は多いことと思います。特に、昼間は仕事をしていて帰りが夜遅い場合には、夜遅くでも弾けるピアノ室は大きな夢です。
防音のレベルはいろいろでしょうが、音楽を趣味や仕事にしている人向けに防音の施工をしているリフォーム会社などに関するネット情報を纏めてみたいと思います。
目次
かかわらないほうが良いと思われる防音施工業者の特徴
ネットで検索すると広告もたくさん表示され、検索結果でもたくさんの防音施工会社がリストアップされますが、正直、どこがどうなのか自分にはあまりわかりません。ただ、ウェブサイトでは防音の専門家を自称しているが、話をしてみるととんでもないド素人という業者が結構あります(個人の経験+聞いた話+ネットのうわさ)。リフォームは特に認可が必要な業種でもないですし、大工などの職人さんを抱えていて集客ができさえすれば誰でも開業できるので、相当にやばい会社も混じってくるんだと思います。業者さんと話してみて信用できないと思った会社の特徴は、
- ウェブサイトの作りが嘘くさい。実際の例ではなくモデルの写真をイメージ写真としてぺたぺた貼っている。
- 大手メーカーのカタログの写真を流用して掲載し、あたかもその大手メーカーの商品をメーカー推奨の方法に基づいた施工をするかのように見せている(実際には正しい施工方法を知らなかったり、推奨通りしないことで費用を安くしている)。
- 格安・激安をやたらと強調している。
- 防音や吸音、遮音に関する質問をしても、科学的で的確な答えは返ってこない。
- 根拠を示さずに、防音性能に関してなぜか自信ありげにマイナス何デシベルなど断定的なことを言う。
- 見積書の内容が非常に大雑把(内訳明細書をくれなかったり、あったとしてもメーカー・製品型番、量、施工費(人件費)などがきちんとわかる形で書かれていない。○○工事一式みたいな書き方しかない)(リフォームが初めてという人は、最低3社、できれば5社くらい見積もりを取って比較して、まともな見積書やまともな業者の応対がどういうものかを学んだほうがよい。間違っても、最初にコンタクトをとった一社だけで話を進めないこと。)。
- 現場を注意深く観察したり、きちんと音の測定をしたりしない。
- 現場の寸法を測らない。
- 明かに無理でしょそれという内容が書いてある。魔法じゃないんだから、短期間に格安で望み通りの防音なんてできっこありません。
- 一見、非常におしゃれに洗練されてみえるが、文章をよくよく読むと、中身が薄かったり矛盾した内容だったりする。
- 会社やその会社の支店、営業所の住所をグーグルマップで見てみると、単なる個人の家やマンション、雑居ビルでしかなかったりする。つまり、営業の実態がなさそう。
- 建設業の許可をとっていない。(許可を取るにはそれなりのものが必要なので、信用できるできないの目安になります。また500万円以上の工事ができないなどの制限もあります。リフォームは家の壁をいじるので、建設業の許可もとっていないようなド素人にやらせると、何をしでかすかわかりません。)
といったところです。必要条件でも十分条件でもありませんが、ひとつの目安になります。ウェブサイトの作りに騙されてもいけません。ウェブサイトはウェブサイト作成業者に丸投げすれば見栄えの良いものができあがります。ウェブの印象と実際に話したり会ったりしたときのその業者の印象が乖離していたら要注意です。
繰りかえしになりますが、ウェブサイトはいくらでももっともらしく、おしゃれに洗練されたものに作ることが可能です。単にウェブ制作会社にお金を払ってつくらせればいいのです。だから、ウェブサイトでぱっと見が洗練されていてもそれを真に受けるのは危険です。よーく見れば、いくら洗練されているサイトでも矛盾やおかしなことが見出せますが、第一印象がいいと騙されたりもします。
最低何社から見積もりをとるべきか
リフォームの業界は、ド素人が今日から営業できる、無法地帯の世界だということを認識したほうがよいです。聞いたところでは、半分以上は「論外」です。つまり、1,2社からしか見積もりを取らないと、どちらもまともじゃない会社に当たった可能性があります。時間がかかりますし、面倒だし、人間関係もややこしくなるかもしれませんが、それでも最低でも3社とコンタクトをとって見積もりを取ることをお勧めします。他社から見積もりをとることをいやがるような会社は、さっさと切ったほうが無難です。まっとうな商売をしているところなら、それは当然のことと受け止めるはず。相手に悪いからなどとは、思わないことです。
- 住宅改修などには施工会社選びが大事!何社に相談するのがよい?
- 私の経験では出来る限り多くのリノベーション会社にコンタクトし続け、最低でも5社から相見積もりを取得するくらいがちょうど良いと思います。(http://rc4tani.jp/)
- 相見積もりの業者の数なんですが、これは大体2~5社が良いと思います。(loverehome.com)
- リノベーション費用の相場を知るためには最低3社から相見積もりを取るようにしましょう。(hapisumu.jp)
- 見積もりを取るために、 業者は5件以上決めましょう!!!! 私は3件でした。 3件だと 上、中、下 に自然に分かれますよね。 で、 きっと見積もりの金額で『中』を選びますよね。 そこが一番危険!!!! あとプラス2件して検討してください。 業者が5件決まったら、 まず、 『銀行の窓口』へ行って下さい。 どんな会社か(安心か危険か) 必ず教えてくれます。(ameblo.jp/bouonkouji)
ピアノなど楽器演奏のための防音室を施工している防音設備・リフォーム業者
ピアノ練習室など防音室工事を考えている人のために、ネットで見かける防音設備・リフォームの業者のリストやネットの評判を纏めておきます。業者選びにおけるなんらかのヒントになればと思ってネット情報もまとめる目的であり、それ以上でも以下でもありません(順不同、ネットで見かけたものを順次追加予定、入れ替え等あり)。
(注意)どんな防音工事の会社であっても、その施工に満足したお客さんもいれば、期待外れに感じたお客さんもいることと思います。防音は、個々の現場の条件が異なる以上、一律のやり方で同じ結果が得られるとも思えません。会社のウェブサイトにはいいことしか書いていないため、批判的なウェブサイトを積極的に掲載したいと思います。満足できなかったお客さんの言い分と、業者の言い分とが180度食い違っていることなどざらにありますので、それをどう判断するかは読者に委ねます。客が期待する防音の水準と、防音リフォーム会社の施工レベルとが乖離しているとお互いが不幸です。そのようなミスマッチを避けたいという気持ちでこのウェブ記事を作成しています。
ダイケン
ダイケンは音響、調音のための製品を製造しており、防音業界におけるブランドだと思います。ダイケンサウンドセンターに電話で話を聞いたことがありますが、いろいろ参考になることを教えていただきました。
ちなみにダイケンは防音や調音のための材料を製造販売しているだけで、防音工事を請け負う会社ではないそうです。工務店を紹介してくれるというわけでもなさそうです。ダイケンとの面談スケジューリングのサイトを見ると、客(施主)が自分が決めた工務店を連れて行って同席してダイケンと相談みたいな流れが書いてありました。
- ダイケン 防音工事のステップ(工事店が決まっている場合 工事店が決まっていない場合)”ダイケン防音室が気に入ったら、お近くの住宅会社や工事店にご相談。または、弊社より防音工事のできる工事店をご紹介します。” 楽器練習室スタンダード防音プラン プレミアム防音プラン 部屋の“防音”を考える。目的に合った遮音と用途に合った響きを得て快適なサウンドライフを!
ダイケンのネット上での評判・口コミ
ダイケン自体は施工をやらないので、ダイケンの施工の評判というのはないですね。ダイケンはショールームで防音性能を体感できるみたいなので、是非行ってみたほうがよいと思います。どんな音量のどんな音楽が、どんな施工による防音でどのくらい静かになるのかを知るのは、体験してみるしかありません。いくつかの業者を比較検討するためには、比較するための体験が必要です。
サウンドゾーン 環境スペース
環境スペース・サウンドゾーンのネット上での評判・口コミ
- 環境スペースの実績も(やっぱり)ウソだった。(2018年01月15日09:10 let_music_ruleの防音blog)
リブテック
- リブテック ”遮音保証マンションでは隣戸に対してDr-65dB、戸建て住宅ではDr-50dBを保証工事として契約させていただきます。”(リブテックの強み) ”業態は問いません。・内装業をやっている方・独立したが、仕事が少ない方・新しい事業を始めたい方などの方からのご応募をお待ちしております。”(日本全国の職人を募集しています)
リブテックのネット上での評判・口コミ
- リブテック 防音リフォーム会社はどうですか (防音工事検討中 2020-09-09 07:25:18 マンションコミュニティ)
- 防音室を買った人・これから買う人 (匿名さん 2020-09-09 00:19:51 マンションコミュニティ)
- リブテック 防音リフォーム会社はどうですか (防音工事検討中 2020-09-09 07:25:18 e戸建て)
zehitomo
zehitomoは、作業等を頼みたい個人と、その作業を行うスキルがあり仕事を依頼してほしい職人や専門職の人とを結ぶマッチングサービスみたいです。質問に答えていって最後までいくとオファーが複数から来る仕組みみたいです。最後に電話番号を入力させるので、冷やかしで使うのはよくなさそうです(提案するほうはお金を払う必要があるみたいですし)。
頼みたい案件のキーワードと自分の住んでいる地域名とを入力したら、75人のプロフェッショナルが近くにいますというメッセージが出たので、質問事項に全部答えてみました。すると最後の質問(電話番号)を入れ終わると直ちに4つの業者が表示されました(つまり、自動)。75人と言ってたくせに結局4人しかマッチングされず、なーんだという感じです。その4人も全然地域が遠すぎて頼めない場所。そりゃそうだろうと思いましたが、マッチングの精度が悪すぎると思いました。4件中3件は、自動でマッチングされましという主旨の説明がありました。
- 仕事依頼サイト「Zehitomo」が目指すのは“サービスのEC化”、AI活用の自動集客機能 (2019年2月13日 by Takuya Kimura techcrunch) 新サービスのスピードマッチでは、ユーザーからの依頼に対してプロが手動で応募をする代わりに、AIが自動で依頼への応募を行う。… また、Zehitomoは応募時に料金が発生しないスピードマッチの無料版も用意。… Zehitomoは2016年8月のサービスリリース。これまでに15万のプロ登録(1人のプロが複数カテゴリーに登録していても1カウント)があり、月間1万件のユーザーからの仕事依頼があるという。
- 仲介時でなく、見積もり提案に課金――個人とプロをマッチングする「Zehitomo」が1.5億円調達 (2017年7月26日 by Takuya Kimura TechCrunch) ではZehitomoがどこで収益を得るのかというと、彼らは見積もりを提案する際、プロに対して課金している。1回あたりの費用は平均500円程度だ。… プロがいくら本気でも、「とりあえず依頼しとくか」くらいの気持ちの依頼者ばかりが増えれば、応募費用だけがかさんでしまう。
zehitomoのネット上での評判・口コミ
ハウスメーカー
窓ガラス(内窓など)の専門業者は、窓に関する防音は詳しいですが壁から抜ける音に関してはあまりアドバイスがもらえません。逆に壁専門の業者は窓のことを何も知らなかったりします。窓と壁以外にも、天井や床、換気扇、エアコン、いろいろなところから音は漏れていきます。そういったことを総合的に考えられる防音業者って一体あるのだろうかと思います(現時点では知りません)。そうなると、家全体を総合的に見ることができるのはハウスメーカーなのではないかと思います。もし住んでいる家がハウスメーカーの建てた家ならそのハウスメーカーに相談するというのも賢明なことだと思います。自社が建てた家なら、内部構造をわかっているので安心して任せられます。壁の中がわからない”防音工事の会社”だと、壁をぶち破ってから「えっ?」と想定外だったいうことも起こり得ます。せっかく結露対策がなされた壁の内部構造だったのに、無知が防音工事リフォーム会社がいい加減なことをやって内部結露が生じてしまって家の寿命が縮んでしまっては元も子もありません。リフォーム後に一度壁を閉じてしまえば、壁内結露は目に見えないので、柱の腐食や錆(軽量鉄骨の場合)、カビなど、どんなに恐ろしいことが内部で起きていてもわかりません。
防音ビジネスのカラクリ
リフォーム業には許可も資格もいらないので誰でもいつでも参入できるそうです。自分が垣間見た防音ビジネスは、キーワード検索1位または上位を獲得(キーワードは地域名:○○市+防音工事など)し、集客。提携する大工さんに仕事を振る。というものです。ただし、その大工さんは指示されたことをやるだけなので、防音の知識は全くありません。的確な指示がなかったら、期待する防音性能が得られないのは当たり前。それどころか、大工さんに指示する側の会社も防音の専門家を自称しているだけで、防音の知識がほぼ全く無いため、全ての工程が意味不明なクオリティです。エラーバーを押し下げて有意差があるように見せた図で論文を書く研究者と変わらないレベル。
防音施工を謳うリフォーム会社の大半は信頼できないという声を聞いたこともあります。ですから防音工事を考えるなら最低でも3社は見積もりを取らないと、後悔することになりそうです。見積を出すだけで非常に時間がかかってしまいますが、急がば回れです。リフォームにかかる費用が半端ない金額なので、満足な施工ができない業者に依頼してしまうと、安物買いの銭失いとなり下手したら人生詰みみます。
ウェブサイトではいくらでもウソをつける
防音工事の会社のウェブサイトを見ると、いかにも専門知識があるかのように防音や吸音の原理・ノウハウが書かれているのに、実際にその会社の人に会ってみたら防音と吸音の区別もついていなかったということがありました。ウェブサイトの情報はどこかからパクってきただけだったのでしょう。ウェブサイトは外注すれば、専門のウェブ作成業者が見栄えがよくて専門家っぽく見えるものをいくらでも作れるため、全く信用なりません。ウェブサイトの内容ではなく、実際に話した印象や会った印象で判断したほうが良いです。
参考