京急の特快が踏切でトラックと衝突し脱線 トラック運転手が死亡、多数の乗客が怪我 事故発生時の状況や事故の原因について

      2019/09/06




 京急 鉄道運行情報

京急線時速120キロで・・・踏切でトラックが立ち往生か(19/09/05) ANNnewsCH 2019/09/05

 

2019年9月5日午前11時40分ごろ、神奈川新町駅と仲木戸駅の間にある神奈川新町駅を出てすぐの踏切で、横浜市から千葉県成田市へ向かう途中のレモン660ケースを積んだ12トンの大型トラックが立往生しているところに、京急川崎駅を出て横浜駅へ向かう途中だった京浜急行 青砥発三崎口行きの8両編成の特別快速の列車が衝突しました。電車の下敷きになったトラックの運転手(67)(千葉県香取市の運送会社)が死亡し、多数の乗客が怪我をしました。

 

事故当時、踏切の南側で車に乗っていた40歳の男性によりますと、京急線の線路沿いを走ってきたトラックが北側から右折しながら踏切に進入した際、曲がりきれずに立往生し、その後、踏切の遮断機が下りてきたということです。(京急線 電車とトラックが衝突 男性1人死亡34人けが 横浜 2019年9月5日 17時53分 NHK NEWS WEB

 

警察によりますと、トラックを運転していた本橋道雄さん(67)とみられる男性1人が死亡。29人がけがをし、このうち20代の女性が骨盤を骨折する重傷です。10歳未満の女の子2人も軽いけがをしているということです。(京急とトラック衝突、1人死亡29人けが TBS NEWS)

 

事故が起きた状況

報道の文章だと事故の状況がわかりにくいのですが、トラックは京急線の線路沿いを走ってきて北側から右折しながら踏切に進入しようとしたものの(付近のグーグルマップ)、曲がりきれずに切り返しを繰り返して立往生したようです。報道が混乱しているようです。

衝突を目撃した横浜市泉区の男性(30)によると、電車と衝突したトラックは線路沿いの乗用車1台が通れる程度の細い側道から右折して、踏切に進入したところで停止したという。 この男性によると、内輪差の影響などで曲がりきれず、踏切内に頭を突っ込んだ状態で立ち往生したとみられる。運転手が車を降り、切り返しができるかどうかどうか、確認しているような様子も目撃されていた。 踏切の遮断機はトラックにかぶさるような形で下りていた。快特電車が踏切を通過する場合、その約40秒前に警報が鳴って、遮断機が下り始める。遮断機は約20秒かけて閉まり、完全に閉まってから、約20秒後に電車が通過することになっていた。 京急が防犯カメラの映像を確認したところ、トラックが踏切内で立ち往生し、切り返しなどをしているところに、トラックの一部が電車と接触する様子が映っていたという。目撃者によると、電車はトラックの荷台後部に衝突。トラックは約80メートル押されて引きずられるようにして炎上、電車も脱線した。(右折トラック、曲がりきれずに踏切内で立ち往生か 京急事故 産経ニュース / 2019年9月5日 18時40分 RAKUTEN INFOSEEK

 

 

下のアニメーションが、事故の状況の説明としては一番わかりやすい。

 

「運転手さんが車から降りてきた。そして後ろを確認していた。(線路に向かって右折する際)後ろに立っているブルーの標識が、トラックに当たるのか、確認していたのかもしれない」。その後、京急の駅員が出てきたと言い「若い人(駅員)が2人、線路を渡ってきて、少し話していた」と、トラックの運転手の男性と駅員が、トラックが踏切の前で曲がりきれない状況の中、何らかのやりとりをしていたと明かした。(京急事故の目撃者「道知っている運転手は通らない」 2019/09/05 20:31日刊スポーツ gooニュース)

京急によりますと、社員2人は休憩中で、その場を通りがかったところ、当初、踏切とは逆の方向に曲がろうとしていたトラックの運転手に話しかけられ、「後方の安全確認を手伝ってもらえないか」とお願いされたということです。その後、運転手から左折するのを諦めたと言われたので現場から離れようとしたものの、トラックが今度は右折を始めたということです。トラックは、警報音が鳴っているにもかかわらず踏切に進入したため、踏切の横に設置してある「非常ボタン」を押したということです。ただ、京急によりますと、この踏切は警報音が鳴り始めると、人や車などの障害物をセンサーで検知する「障害物検知装置」が設置されていたため、職員が「非常ボタン」を押したときには、すでにこの装置が作動していたということです。(京急事故 偶然その場にいた社員が非常ボタン押すも 2019年9月6日 15時48分 NHK NEWS WEB)*太字強調は当サイト

踏切には「障害物検知装置」が設置されていて、作動して非常ボタンも押されていたため、340メートル手前の信号が赤く点滅していました。そのため、運転士はブレーキを掛けましたが、間に合わなかったと話しているということです。(ANN NEWS YOUTUBE動画 京急線「ブレーキ間に合わず」 運転士歴は1年1カ月 Samantha Turnbull 2019/09/06 FUdvRw8qWac)

 

京急によりますと、踏切内の障害物を検知する装置は正常に作動し、トラックが立往生して遮断機が下りた直後には、踏切内の異常を知らせる信号機が点滅したということです。信号機は、時速120キロで走行する快特電車がブレーキをかけてから停止できる距離とする600mより手前で、運転士が目視で確認できるよう設置されているということですが、運転士は「急ブレーキをかけたが間に合わなかった」と話しているということです。京急は車両内部にある走行データを分析し、運転士が非常ブレーキをかけた位置などを調べることにしています。(京急 踏切異常知らせる信号機点滅 非常ブレーキかけた位置は 2019年9月6日 3時23分 NHK NEWS WEB)*太字強調は当サイト

トラックは大型の13トンで、同日午前4時ごろ運送会社を出発。横浜市神奈川区出田町の出荷場でグレープフルーツやオレンジを積み込み、午後1時ごろ千葉県成田市の卸売会社に到着する予定だった。 出荷場からは通常、国道15号を通るが、事故があった踏切は国道を越えた先にあり、関係者は「間違えて狭い道に入ってしまい、国道に戻ろうとしていたのでは」と話した。(トラック、通常と違うルート=道間違えた可能性―京急脱線事故 時事通信社 2019年9月5日 21:09 Exciteニュース

 

衝突時の列車内の様子

1両目の中央部付近の窓際に座っていた。衝突直前。警笛が約10秒、鳴り響いた。顔を上げると、車両の先頭付近で立っていた乗客が一斉に進行方向と逆向きに走ってくるのが見えた。… 大きな衝撃を感じ、数人が自分の体の上に倒れてきた。車両は斜めに傾きながら走り続け、車窓から炎が見えた。しばらくして車両は右に傾いて脱線 … (「衝撃で2m飛ばされた」 1両目に響く「後ろに逃げろ!」 京急衝突 09/05 20:32 毎日新聞

 

事故の原因

 

 

京急によると、現場の踏切にはレーザー式の「障害物検知装置」を設置。電車が接近し警報機が鳴り出した時点で、高さ30センチ以上の物体を踏切内で感知すると線路沿いに設置された緊急用の信号が赤色に光り、運転士に危険を伝達。運転士は緊急停止する決まりだ。 現場の踏切から10メートル、130メートル、340メートル離れた位置にそれぞれ、信号機を設置。同区間で快特電車は120キロで走行し、京急は「最初の信号機でブレーキをかければ衝突しない計算」と説明する。 ただ、急ブレーキは間に合っておらず、京急幹部は「原因究明を急ぎたい」と繰り返した。電車の運転士は信号に気づき急ブレーキをかけたと説明しているが、どの位置の信号だったかは不明で確認を急ぐとしている。(京急が長時間運休謝罪 6日夕、ラッシュ時の再開目指す 1 はてなブックマーク 9月5日(木)20時40分 産経新聞 BIGLOBE)*太字強調は当サイト

事故現場の踏切では、発光信号機は踏切の340m手前に設置されており、運転士はこの信号機をさらに260m手前から目視できるという。つまり、踏切から600m離れた地点で異常を確認できることになる。列車が時速120kmで走っていても、踏切に到達する前に止まることができる距離だ。(トラックはなぜ踏切へ?京急事故、直前の様子 「時速120kmでも停止できる距離」だったが… 中島 みなみ 2019/09/06 11:40 東洋経済ONLINE

 

自動停止装置が無かったことに関して

「私鉄によっては、踏切に障害物があれば自動的にブレーキがかかるシステムもあるようです。京急にはなかったそうですが、システム上の問題もあったかもしれません」 (京急の衝突・脱線事故 専門家が指摘した発光信号めぐる違和感 9 16 2019年9月6日 11時24分 J-CASTテレビウォッチ LIVEDOOR NEWS

 

 

 

京急電鉄の車両には、踏切内の障害物などの異常を検知し、自動でブレーキがかかる仕組みが備わっていなかった。京急は「かえって乗客に危険が及ぶ可能性があり、極力運転士の判断で止める運用をしてきた」としている。(踏切異常検知で自動ブレーキ、京急は導入せず 2019/09/06 12:37 読売新聞オンライン

 

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京急線運行情報【公式】ツイート

 

 

 

事故直後の様子

 

 

 

京急電鉄の安全への取り組み

京急電鉄は、踏切での衝突事故や線路上への土砂崩れに遭遇した際、電車の転覆を防ぐため、伝統的に先頭車となる編成両端にモーター付きの車両を連結している。一般的に京急以外の鉄道会社では先頭車にモーターのない車両を用いることが多いが、モーターの付いた車両は重く、重心が低いため、衝突時のダメージが少ない。(【京急線】時速120キロでトラックと衝突か? モーター付き先頭車で被害拡大防いだ可能性 2019/09/05 15:35 AERAdot. msn

 

  1. 鉄道ファンの支持を集める「京浜急行」の秘密 (1/3) 2017年04月24日 08時00分 公開 [小林拓矢,ITmedia]

参考

  1. 京急脱線事故、1人死亡33人けが 乗客約500人避難 (朝日新聞DIGITAL 2019年9月5日20時47分)
  2. 京急電車とトラック衝突 運転手死亡 33人けが (2019年9月5日 木曜 午後8:36 FNN PRIME)
  3. 「右折でもたもた…」踏切に無理に進入したトラックが衝突…京急脱線事故の原因を専門家が解説 ’9/5(木) 19:04配信 FNN PRIME YAHOO!JAPAN
  4. 京急、6日夕のラッシュまでに運転再開方針 (共同通信 9/5(木) 17:26配信 YAHOO!JAPAN 643コメント
  5. 京急線事故に遭った乗客が撮った車内映像。語られた運転士と駅員の対応。 トラックの運転手の男性が重傷だという。 (2019/09/05 14:51 瀬谷健介 BuzzFeed
  6. 「車内はパニックに」京急線事故、乗客が撮影した直後の映像 乗客は「地震かと思った。雷のような音がした」と語る。いったい、脱線の瞬間に何が起きていたのか。 (2019/09/05 13:32 籏智 広太 BuzzFeed)
  7. 京急脱線事故、1人死亡32人けが 乗客約500人避難 (朝日新聞デジタル 9/5(木) 12:31配信 YAHOO!JAPAN 1571コメント
  8. 路線図・各駅情報(京浜急行)
  9. 京急 鉄道運行情報

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