日本の科学と技術

令和2年度(2020年度)科研費公募要項が発表、計画調書のダウンロードも始まる

9月と言えば科研費公募開始の時期です。9月1日付けで公募要項が発表されました。

令和2(2020) 年度科学研究費助成事業-科研費-の公募について (JSPS)

計画調書のダウンロードは可能になりましたが、科研費電子申請システム上で記入できるようになるのは、9月13日(金)からの予定です(参考PDF)。

 

科研費の締切日

科研費の最後の最後の締め切りは11月7日16:30ですが、研究者が個人的に送信するのでなく、所属する大学の事務が送信を行いますので大学が設定した締め切りを厳守する必要があります。どこの大学でもこの最終締め切りよりも1週間くらい前が大学としての最終締め切りになっていることと思います。

応募書類の提出(送信)期限・提出先 特別推進研究、基盤研究(S・A・B・C)、挑戦的研究(開拓・萌芽)、若手研究 令和元(2019) 年11月7日(木)午後4時30分(厳守) ※上記期限までに本会電子申請システムにより送信すること。https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/02_koubo/index.html

 

公募要領・研究計画調書等のダウンロード

令和2年度の科研費の公募要項と計画著書のダウンロードサイトはこちらです。

公募要領・研究計画調書等のダウンロードページ(JSPS)

 

今年度の主な変更点

「応募者の研究遂行能力及び研究環境」というセクションは、かつての「業績欄」に相当しますが、昨年度はここの書き方で悩んだ人も多かったようです。そのため、今年はかなり具体的な指示が示されています。下の留意事項の2番目ですが、業績が同定できるように書きなさいという指示が加わりました。雑誌名やページ数を書くかどうかで研究者によってかなり記載方法がバラついていましたが、やはりページ数まで書いて同定可能にしたほうが良いようです。審査委員によっては、論文が本当に出ているかどうか、研究計画に本当に関連した内容の論文かどうかを厳しくチェックしますから、詳細情報がなくて調べがつかない場合には信憑性に問題が生じます。

※留意事項
1. 研究業績(論文、著書、産業財産権、招待講演等)は、網羅的に記載するのではなく、
本研究計画の実行可能性を説明する上で、その根拠となる文献等の主要なものを適宜記
載すること。
2. 研究業績の記述に当たっては、当該研究業績を同定するに十分な情報を記載すること。
例として、学術論文の場合は論文名、著者名、掲載誌名、巻号や頁等、発表年(西暦)、
著書の場合はその書誌情報、など。
3. 論文は、既に掲載されているもの又は掲載が確定しているものに限って記載すること。
4. 本留意事項(斜体の文書)は、研究計画調書の作成時には削除すること。

(引用元:https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/03_keikaku/data/r02/zentai_kiban_c.pdf) 太字強調は当サイト

 

researchmapについて

業績欄が無くなったことに対応して、”リサーチマップを審査委員が参照してもよい”ということになりました。原則として計画調書で審査されることになってはいますが、審査委員がリサーチマップを参照したときにどのような心証を与えるかで、採択のボーダーラインを越えられるかどうかが変わってこないとも限りません。せっかくですから、業績欄を見やすくしたり、その人となり、研究の興味が分かりやすく伝わるようにしておきたいものです。登録方法や業績のインポート方法などについては、下のガイドをご覧ください。

researchmapについて(JSPS)

 

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