三日ばしか(風疹)とはしか(麻疹)との違い
「はしか:麻しん」と「三日ばしか:風しん」を混同している人が多くいますが、この2つは全く別の疾患です。(学校における麻しん対策ガイドライン mhlw.go.jp)
三日ばしかと呼ばれるのは風疹であって,はしかではない。(コトバンク)
発疹は3-5日程度で消失するため”三日はしか”とも呼ばれます。(風しん(三日はしか)について 2018.06.01 こどもとおとなのワクチンサイト)
風疹とは
風疹ウイルスに感染してから14~21日の潜伏期間の後、発熱とともに全身に淡い発疹が出現します。通常3日程度で消失し、麻疹(はしか)のように発疹のあとが長く残ることはありません。一般に三日ばしかとも呼ばれている病気です。発熱は麻疹のように高熱が続くことは少なく微熱程度で終わることも多くあります。またその他の症状としては耳の後ろや頚部あるいは後頭下部のリンパ節が腫れることも特徴です。通常は数日で治癒する病気ですが、稀には、1.に挙げたような重篤な合併症を併発することがあります。(風しんの予防接種を受けましょう IDSC 国立感染症研究所 感染症情報センター)
風疹の症状
主な症状は、発熱、発疹、リンパ節腫脹です。通常、軽度の発熱とともに発疹が出現します。発疹は顔面から始まり、全身に広がります。リンパ節腫脹は、後頭部、耳後、頸部に目立ちます。 (風しん(3日はしか) 和歌山市感染症情報センター )
主な症状として発熱、発疹、リンパ節腫脹がみられますが、不顕性感染(感染しても症状が出ない)で終わることも多いのが特徴です。(風しん(三日はしか)について 2018.06.01 こどもとおとなのワクチンサイト)
風疹に関するニュース・報道
- 風疹流行に関する緊急情報:2019 年 4 月 17 日現在 国立感染症研究所 感染症疫学センター 2019 年第 15 週に 64 人が風疹と診断され報告された。遅れ報告も含めると、第 1~15 週の風疹累積患者報告数は 1,276 人となり、第 14 週の 1,202 人から 74 人増加した(図 1)。
- 風疹急増に関する緊急情報(2019年)(NIID 国立感染症研究所)
参考(医学用語)
- 腫脹(しゅちょう)身体の組織の一部分がはれあがること。(参考:コトバンク)
- 飛沫(ひまつ)感染と空気感染の違いって何だろう?(PDF) 咳やくしゃみをすると、口から細かい水滴が飛び散りますよね。この細かい水滴を飛沫と言います。この飛沫に病気の原因となる細菌やウイルスが含まれていた場合、これを吸い込むことで感染するのが飛沫感染です。例えば、インフルエンザは、この飛沫で感染します。(中略)空気感染は別の言い方で飛沫核感染といいます。飛沫核とは、飛沫の水分が蒸発した小さな粒子のことで、これを吸いこむことで感染するのが飛沫核感染、つまり空気感染ということになります。飛沫は水分を含んでいるためそれなりの重さがあり、体内から放出された後、すぐに地面に落ちてしまいますが、飛沫核は水分が無いぶん軽いため、長い時間たっても空気中に浮遊し、しかも遠くまで飛んでいくことができます。従って、患者から十分な距離をとっていても感染してしまうのです。例えば、結核や麻しん(はしか)、水痘(水ぼうそう)は空気感染することが知られています。
- 伝染病:感染症と同義で使用されることが多いが,感染症のなかでも人から人へ伝播するのが伝染病である。(コトバンク)
- 頸部(けいぶ)頭と胴体とをつないでいる部分。くび。(コトバンク)
- 発疹(ほっしん;はっしん)医学用語としては「ほっしん」と読む。(コトバンク)
- 新・ことば事情5804「発疹はハッシンか?ホッシンか?」 道浦俊彦TIME
- 発疹とは、皮膚に現れるかゆみや水疱、吹き出物のことをいいます。皮膚そのものの病気や皮膚以外の病気、心の病気、薬によるものなど、その原因はさまざまです。(NHK健康ch)