西村玲さん(1972-2016)について

      2019/04/12

仏教の研究者、西村玲さん(43)が自死されたというニュースがありました。職がないという悩みは科学研究の世界でも同様にあり、私も含めて全く他人事ではないと感じた理系の研究者も多いようです。西村玲さんは学振のSPDに選ばれた経歴があることから、学振SPDに選ばれるほどの業績があっても、なかなかその先の職につながらないという点で、理系の研究者からみても衝撃が大きいのではないでしょうか。

博士の学位取得者で、優れた研究能力を有し、大学その他の研究機関で研究に専念することを希望する者を「特別研究員-PD」に採用し、研究奨励金を支給します。また、世界最高水準の研究能力を有する若手研究者を養成・確保する観点から、審査により、特に優れた博士の学位取得者を特別研究員-SPDとして採用し、研究奨励金を支給します。(平成31年2月 日本学術振興会特別研究員-PD 平成32年度(2020年度)採用分募集要項 PDF)(太字強調は当サイト)

 

西村玲さんの著作

  1. 西村 玲 著 近世仏教論 法藏館 2018年2月10日(書評)(追悼記事 中外日報 2018年2月21日)
  2. 西村 玲 著 近世仏教思想の独創 僧侶普寂の思想と実践 トランスビュー 2008年5月2日

 

報道

  1. 文系の博士課程「進むと破滅」 ある女性研究者の自死(2019年04月10日 10時15分 JST 朝日新聞デジタル YAHOO!JAPAN)大きな研究成果を上げ、将来を期待されていたにもかかわらず、43歳で自ら命を絶った。日本仏教を研究してきた西村玲(りょう)さんは、2016年2月に亡くなった。 コメント2452件
  2. 「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた(有料会員限定記事 小宮山亮磨 2019年4月10日07時21分 朝日新聞DIGITAL)

 

講義動画

「釈迦仏からゴータマ・ブッダへ ―釈迦信仰の思想史」(20150114)


国際哲学研究センター第1ユニット連続研究会「明治期における人間観と世界観」(2015年1月14日開催) 「釈迦仏からゴータマ・ブッダへ ―釈迦信仰の思想史」 西村玲客員研究員(公益財団法人中村元東方研究所専任研究員)
 
「近世排耶論の思想史的展開 ──明末から井上円了へ──」(20140115)

国際哲学研究センター第1ユニット研究会(2014年1月15開催)西村玲(公益財団法人中村元東方研究所 専任研究員) 

 

参考

  1. 日本学術振興会 第6回(平成21年度)日本学術振興会賞受賞者 西村 玲(ニシムラ リョウ) NISHIMURA Ryo 生年 1972年 1996年東北大学文学部卒 1998年東北大学大学院文学研究科修士課程修了 2004年東北大学大学院文学研究科博士課程修了 2004年博士(文学)の学位取得(東北大学) 2004年財団法人東方研究会研究員 2005年日本学術振興会特別研究員-SPD 2008年財団法人東方研究会研究員(現在に至る)
  2. 西村玲 – 研究者 – researchmap

  3.  

 

昨年は九州大学で法学部卒業生の方が自死されたというニュースがありました。学問を志しても、受け皿があまりにも少なくて、悲劇的な結末になる例があるのは本当に心が痛みます。

九大箱崎キャンパス法文経教育学部本館1階で爆発 立ち退きを迫られていた法学部卒業生40代男性が自殺か


 - 研究者の雇用問題, 研究者のキャリアパス, 訃報