日本の科学と技術

自分が本当にやりたいことは何か?どうやって見つければいいのか?

やりたいことが見つからずに無気力な状態が続いたり、とりあえず時間を埋めて忙しくしているけど本当にそれが自分のやりたいことなのかはわからなかったり、そんなことってあると思います。一度きりの人生で自分が本当にやりたいことは、どうすれば見つかるのでしょうか?

この時私は始めて文学とはどんなものであるか、その概念がいねんを根本的に自力で作り上げるよりほかに、私を救う途はないのだとさとったのです。今までは全く他人本位で、根のないうきぐさのように、そこいらをでたらめにただよっていたから、駄目だめであったという事にようやく気がついたのです。(夏目漱石『私の個人主義』青空文庫

やれない人はやらなくてもいい。それがあなたの人生だからだ。(中略)体が一番正直である。やりたいのであればやるし、やりたくないことであればやらない。(何がしたいのかわからない人は始めるのではなく辞めるべきである。2016.04.16 – 2019.02.02 imamagininal.com)

今になって私が思うのは、「自分がしたいこと」、「自分がスキなこと」って、わざわざ「探す」必要なんてなくて、もうすでにその人が「今までの人生で散々やっていること」だと思うんです。(自分が何をしたいかわからないあなたへ(1)2009年02月07日04:00 正しいネガティブのススメ

長い間無職で、就職できないことに悩んでいた私に、友人が言った一言です。「どうして杉田さんが就職活動しているのですか?杉田さんは感度が高いんだから、それを生かす仕事をすればいいじゃないですか?」 (中略) それまでの私は打たれ弱く、すぐに耐えられなくなって転職を繰り返す自分をとても恥じていました。ところが友人は「打たれ弱い」ということを「感度が高い」と表現をしてくれたんです。「そうか!私は感度が高いのか!!!」この瞬間から私の短所は長所に変わりました。(杉田 隆史(すぎた たかし)プロフィール)

やりたい仕事、好きな仕事をしたい気持ちはとても大事です。でもまずは、目の前に与えられた仕事にベストを尽くすことはとても大事です。やりたいことなんて、やり始めてみないと見つかりません。(自分のやりたい仕事がわからない人は、まずは目の前にあるどんな仕事でもベストを尽くせば道は開ける 2015年5月24日‐2018年1月2日 暮らしラク

 

余談

予備校の先生が授業中に、「大学に入ったあと卒業するまでの4年間をかけて自分がやりたいことを見つけられたらそれで十分だよ」と言ったとき、それじゃ遅すぎない?と思ったものです。しかし、自分が何をやりたいのかわからないうちに時間が過ぎ、ところてんが押し出されるように大学を卒業しました。自分が何をやりたいという希望を聞かれることもなくラボのプロジェクトに組み込まれて失敗続きの実験で苦労しているうちに大学院時代が終わりました。研究者ではない普通の人に、何をやってるの?と聞かれて、「研究をやっています。」と答えると、好きなことをやっていていいわねぇ、という反応が返ってくるのが常でした。しかし、研究でやりたいことができるようになったと感じたのは、自分のやりたい研究計画で研究代表者として科研費などの研究助成金を得られるようになって以降です。ところが研究職の不安定さゆえに、結局やりたいことを続けることは困難な状況です。(どうせ食えない)やりたいことではなく、やれることをやったほうが食えるという意見もネットで見かけて、なるほどと納得させられたこともあります。研究が順調でも(アカデミアでの)就職活動が順調でなければ、いきなり梯子を外されて路頭に迷う危険と常に隣り合わせです。

 

やりたいことを時間をかけて探せばいいよという若者向けのアドバイスもありますが、やはり少しでも早く本当にやりたいことを見つけて全力でそれに取り組む方が社会的に成功できる可能性が高まるでしょう。そんなわけで、やりたいことを見つけるヒントになりそうなウェブ記事を纏めてみました。

 

参考

  1. 自分がどうしたいのかがわからないんです。2012/6/1709:31:11 YAHOO!JAPAN知恵袋
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