日本の科学と技術

今まで誰も教えてくれなかった「人前で話す極意」鴨頭嘉人 (かもがしら よしひと)の話し方教室 

研究者にとってプレゼンテーションの能力は非常に大切です。しかし今までなかなかシステマティックに学べる機会がありませんでした。学術的な内容はさておいて、プレゼンで聴衆を魅了する方法について解説されているYOUTUBE動画が大量にあるので紹介します。

鴨頭嘉人著『今まで誰も教えてくれなかった 人前で話す極意』(かも出版 2017年)という本を買って読んでいるのですが、研究者にも絶対に役に立つと思います。プレゼンをやる機会のある人なら誰にでも役立つのですが。デール・カーネギーの話し方入門が現代の日本で蘇ったのかと思うような印象を自分は持っています。

あがり症を克服する方法

初めての学会でも落ち着いて話ができる学生もいますし、緊張して頭が真っ白になって途中で止まってしまう学生もいます。緊張してしまう人とそうならない人の落差は非常に大きいものがあり、性格的に損をしている人が多いと思います。研究者という職業にプレゼンテーションはつきものです。あがり症を克服する方法はあるのでしょうか?

「意識の矢印を自分に向けるのではなく、相手に矢印を向けること」が必要です。(18ページ)

恐怖を感じない、感じたとしてもそれに負けないようにするために大切なことは”準備”です。… しっかりとした準備とは、決して質ではなく、量でもなく、「今の自分にできることをやりきった」という実感を持てるような準備レベルのことを指します。(18~19ページ)

(◇不安や恐れに負けない強さあ、あなたの「準備レベル」が創り出す 第1章 よくある話し方の9つの悩み 1-1 人前に立って話をすると緊張して手足が震えて、頭が真っ白になってしまいます。緊張しない秘訣はありますか? 鴨頭嘉人著『今まで誰も教えてくれなかった 人前で話す極意』かも出版 2017年)

緊張は悪いことじゃない?〜講演家が教える人前で緊張しない方法〜 (Youtube 11:21)

緊張して頭が真っ白になった時の対処法 (Youtube 7:38)

人前で話すのが怖くなくなる『究極のあがり症克服セミナー』(Youtube 21:08)

 

アイコンタクトの重要性

あがり症の人がしゃべるときの特徴は、聴衆と目を合わせずに上のほうを見てしゃべってしまっているそうです。緊張して不安になってしまわない方法は、観客ひとりひとりと目を合わせることだそうです。下の動画で、1つだけ気をつけれるならの答えは、一人ひとりと目を合わせながら話しなさいということでした。意外ですね。緊張すると怖くて目が合わせられなくなりそうなものですが、実は、目線を合わせることで緊張や不安が和らぐのだそうです。

人前で話すのが死ぬほど緊張する人が1つだけ気をつけるなら… (Youtube 9:30)

 

場数を踏めばトークは上達するものなのか?

学会発表のうまさはやはり慣れも大事だと思います。何回も発表していればだんだんと要領がつかめるようになるからです。しかし、単に場数を踏めばよいというものではないようです。

世の中には、「場数を踏めばスピーチがうまくなる」という人がいますが、それは大きな間違いです。場数を踏んでもスピーチ力は高まりません。何度も何度もスピーチの構成を練り直し、聞き手の思いに寄り添えるよう準備を繰り返し、積み重ねることによって、スピーチ力は高まります。(鴨頭嘉人『今まで誰も教えてくれなかった 人前で話す極意』134頁)

 

同じ研究成果のネタを何十回喋っても自分でずに面白くしゃべる秘訣

自分の研究成果を学会やセミナーでずっとしゃべっていると、古いネタを何回もしゃべるときにだんだん自分で飽きてくることがあります。聞き手が初めて聞いてくれている場合には、もったいない話です。だからついつい最新の成果をしゃべらなきゃという気持ちになるわけですが、何十回もしゃべってきた古い研究成果をいつでも感動的に聴衆に伝えるための心構えはどういうものなのでしょうか?鴨頭嘉人氏のこの説明が非常にしっくりきました。

結婚式 友人スピーチに使える 心を動かす・感動スピーチの授業 (Youtube 2:50)

参考

 

聴衆とインタラクティブにセミナーを進める方法

話し方講座 – 聴衆を一瞬で引き付けるとっておきのコツ (Youtube 4:05)

 

聴衆をコントロールする方法

口下手な人は知らない 人を動かす話し方の極意 (Youtube 10:15)

 

質疑応答の時間をうまくやる方法

セミナー講師必見!〈鴨頭式〉質疑応答の極意 話し方の学校 (Youtube 4:09)

  1. 質問してくれた内容を取り違えてはいけない 「質問してくださってありがとうございます。今聞かれた内容は私にはXXと捉えられましたが、あっているかどうか確認してもよろしいでしょうか?」
  2. 知ったかぶりをしないこと 「わからない」と答える勇気
  3. 質問者と知識で競わない

(Q&Aの時間が、実は怖くて仕方ありません。何かコツはありますか?(第2章 講演会でよく聞かれる13の質問 鴨頭嘉人著『今まで誰も教えてくれなかった 人前で話す極意』かも出版 2017年 160頁~)

 

参考(その他のYoutube動画)

参考(著書)

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