チーズアレルギーの中学生が学校でチーズをTシャツの中に入れられ死亡

      2018/09/25




乳製品にアレルギーのある少年のTシャツの中に、クラスメイトがふざけてチーズを入れたために、少年がアナフィラキシーを起こして10日後に死亡するという事件が去年イギリスの学校で起きていたそうです。2018年9月19日に開かれた死因審問で、事件の状況について証言がなされました。救急が電話を受けたときは、ただのアレルギー反応という説明だったが実際に救急隊員が到着したときには、少年は呼吸困難に陥っており蕁麻疹が出た状態だったそうです。

On Wednesday, the inquest heard from paramedic Kierin Oppatt, who said the 999 operator was told it was “just an allergic reaction” but when he arrived Karan was “gasping for air” and had broken out in hives. (Boy, 13, with dairy allergy died after schoolmate threw cheese down his T-shirt, inquest hears. By Gareth Davies 19 SEPTEMBER 2018 • 4:35PM The Telegraph)

イギリス・ロンドンの中学校で、Tシャツの中にチーズを入れられた13歳少年がアレルギー反応によるショックで死亡する事件が起きた。英紙テレグラフなどが9月19日に報じた。西ロンドンのグリーンフォードに住んでいたカランビー・チーマ君が倒れたのは、2017年6月28日の昼前のことだった。チーマ君は小麦、グルテン、乳製品、卵、ナッツに対する重度のアレルギーがあり、喘息とアトピー性湿疹にかかっていた。インディペンデントによると、搬送先の病院で同年7月9日に亡くなった。… 「私たちは学校のスタッフから、おそらく誰かがチーマ君をチーズを持って追いかけて、彼のTシャツにチーズを投げ入れたと聞きました。それによって、彼にアレルギー反応が生じた。かゆくなったほか、皮膚が非常に熱くなり、困難呼吸になりました」(チーズを服に投げ入れられた13歳少年が死亡。殺人未遂容疑で同級生逮捕。ロンドンの中学校めぐり検死法廷 少年は乳製品に対する重度のアレルギーがあった。2018年09月23日 20時03分 JST 安藤健二 HUFFPOST)

 

参考(報道)

  1. 13-year-old boy dies of allergic reaction after having ‘cheese thrown down his T-shirt’, inquest hears Karanbir Cheema died 10 days after incident at school in Greenford By:Adam Forrest @adamtomforrest 2018.9  Comments:52  INDEPENDENT)
  2. Boy, 13, with dairy allergy died after schoolmate threw cheese down his T-shirt, inquest hears. (By Gareth Davies 19 SEPTEMBER 2018 • 4:35PM The Telegraph)
  3. William Perkin Church of England High School (ウィリアム・パーキン・チャーチ・オブ・イングランド・ハイ・スクール)
  4. Boy, 13, arrested over ‘attempted murder’ of pupil who died from allergic reaction (By Victoria Ward Harry Yorke 10 JULY 2017 • 8:47PM The Telegraph)
  5. Boy with severe allergies died after being ‘chased with cheese at school’ – Daily News

     

  6. A 13-year-old boy has died after cheese was forced on him by school bullies.
    custom_gravatar (JESSICA CLARK  July 13, 2017 MamaM!a)

参考(英語)

  1. 死因審問(〔英〕inquest)英米法国における司法制度で、人が死亡した場合(特に不自然死・異状死の場合)に、検死官(検視官、coroner)がその死因等を調査(検死)するための、原則として公開で行われる審問手続。検死審問とも訳す。(ウィキペディア
  2. break out in hives 蕁麻疹(じんましん)が出る (アルク

参考(アレルギー、アナフィラキシー)

  1. 「じんましん」ってどんな病気ですか? じんましんは漢字で「蕁麻疹」と表し、皮膚の一部が突然に赤くくっきりと盛り上がり(膨疹)、しばらくすると跡かたなく消えてしまう病気です。人がイラクサ(蕁麻(じんま))の葉に触れると同様の皮膚症状が起こることからこの名前がつきました。大抵は痒みを伴いますが、チクチクとした痒みに似た感じや焼けるような感じを伴うこともあります。(皮膚科Q&A)
  2. 生命をおびやかすアナフィラキシーショックAJINOMOTO 食物アレルギーの仕組みって?発祥したらどうする?) アメリカでは、年間100~150人の方が食物が原因のアナフィラキシーショックで亡くなられ、日本でも定期的に死亡例の報告があります。アナフィラキシーショックには、アドレナリンという薬が唯一効果的です。この薬は、発症30分以内に投与されることが理想的とされています。しかし通常30分以内に医療機関に到着することは、現場の判断の遅れや救急体制の問題で困難です。このため、現場でアドレナリンを投与できるように開発された、アドレナリン自己注射薬があります。安全キャップをはずし、太ももに押し付けると針が出てきて薬が注入されます。自己注射薬なので基本的には患者ご本人が打つものですが、保護者の方も打つことができます。ご本人が自己注射できないときを考慮し、平成20年には学校・幼稚園で、平成23年からは保育所で、教職員の方がご本人の代わりに打てるようになり、救命率を高める取り組みが広がっています。
  3. アナフィラキシー反応は典型的に、アレルゲンにさらされてから15分以内に始まります。まれに1時間経ってから出現することもあります。症状は様々ですが、アナフィラキシー反応を起こしたときに現れる症状は通常、毎回同じです。心臓の拍動が速くなります。不安になったり興奮したりします。また血圧が下がって失神することもあります。その他の症状には、チクチク感(針で刺される感じ)、めまい、かゆみ、皮膚の紅潮、せき、鼻水、くしゃみ、じんま疹、皮下組織の腫れ(血管性浮腫)があります。のどや気道が収縮したり腫れたりするため呼吸困難になり、喘鳴も起こります。吐き気、嘔吐、腹部けいれん、下痢がみられることもあります。アナフィラキシー反応は急速に進行して1~2分以内に、突然倒れ、呼吸が止まり、けいれんを起こし、意識を失うことがあり、直ちに緊急の治療を行わないと死に至る可能性があります。… 過去にアナフィラキシー反応を起こしたことがある人は迅速に治療できるようにアドレナリン自己注射用キットと抗ヒスタミン薬の錠剤を常時携行します。誘因と接触した場合(虫に刺されるなど)や、アナフィラキシー反応が始まってしまった場合は、すぐに自分でアドレナリンを注射し抗ヒスタミン薬を内服します。通常は、この治療により少なくとも一時的には反応が治まります。(MSDマニュアル家庭版
  4. アナフィラキシーは死ぬかもしれない病気です まずは疑ってかかれ!(救急科専門医 鶴和 幹浩 リスク対策.com) アナフィラキシーに対する唯一の薬はアドレナリンです。もし、既知のアレルギーでアドレナリン自動注射器(エピペン®)を処方されていたら、迷わず使用します。緊急事態ですから吸収されやすいようにできるだけ大きな筋肉、血流の豊富な筋肉に打ちます(大腿四頭筋外側:ふとももの外側が推奨されています)。衣服の上からでも構いません
  5. 知っておきたいアナフィラキシーの正しい知識 (広島県医師会) 医療機関においても、アナフィラキシーに対し最優先されるべき治療はアドレナリンの投与です。また、アナフィラキシーでは、血管から水分が外に逃げるために脱水になりやすく、さらに血管が拡がるために血圧の低下を招きやすい状態となります。これを改善させるためには、十分な点滴を行います。その他にステロイド(人の副腎で作られるホルモン)や抗ヒスタミン薬(アレルギーの原因物質であるヒスタミンを抑制する薬)の投与を行います。ステロイドは、アドレナリンと違いアナフィラキシーに対して即効性に欠けますが、前述の二相性反応(初期症状が改善した後に症状が再び出現する反応)を抑える作用があるとされています。抗ヒスタミン薬も即効性はありませんが、皮膚症状の改善に効果があります。

参考(アナフィラキシー体験談)

  1. 「アナフィラキシーショック」になりました。(un:cの底んトコロ。 2015-07-25 13:58:04)今は退院してもう落ち着いていますが、ほんとにびっくりしました…。個人的にとても衝撃的な出来事だったので忘れないうちに残しておきたいのと、「アナフィラキシーショック」を知りたいという方が多かった為、何かの参考になればと思い、ブログに記録しておこうと思います。

 - 生命科学, 免疫学