オウム真理教死刑囚13人の死刑執行

      2018/07/28




2018年7月6日に麻原彰晃(本名:松本智津夫)ら7人の死刑囚の死刑が執行されたのに続き、7月26日には残る6人の死刑囚の死刑が執行されました。医学、理工学系で医学や科学研究に携わった人たちが多数オウム真理教に入信し、凶悪犯罪において中心的な役割を果たすというきわめて特異な事件でした。

7月26日に死刑が執行された死刑囚6人

  1. 岡崎(現・宮前)一明(57)名古屋拘置所。坂本一家殺害事件実行犯。
  2. 横山真人(54)名古屋拘置所。地下鉄サリン事件実行犯。
  3. 端本悟(51)東京拘置所。早稲田大学法学部卒業。坂本一家殺害事件実行犯。空手の腕を見込まれて実行役に選ばれた。
  4. 林(現・小池)泰男(60)仙台拘置支所。地下鉄サリン事件実行犯。
  5. 豊田亨(50)東京拘置所。地下鉄サリン事件実行犯。東京大学理学部物理学科、東京大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程を卒業。素粒子理論を専攻。
  6. 広瀬健一(54)東京拘置所。地下鉄サリン事件実行犯。早稲田大理工学部応用物理学科卒業。大学院で超伝導理論を研究。

7月6日に死刑が執行された死刑囚7人。

  1. 麻原彰晃(本名:松本智津夫)
  2. 早川紀代秀 神戸大学農学部、大阪府立大学大学院緑地計画工学科修士課程を卒業。
  3. 井上嘉浩 地下鉄サリン事件に関与。東京高裁が「総合調整役」と認定。
  4. 新実智光 坂本弁護士一家殺害と松本サリン事件の実行犯。地下鉄サリン事件で送迎役。
  5. 土谷正実 筑波大学第二学群農林学類、筑波大学大学院化学研究科修士課程および博士課程を卒業。オウムにおいてサリン製造。
  6. 中川智正 京都府立医科大学医学部医学科卒業、医師免許取得。坂本弁護士一家殺害の実行犯。松本、地下鉄の両サリン事件でもサリン製造。
  7. 遠藤誠一 帯広畜産大学畜産学部獣医学科、帯広畜産大学大学院畜産学研究科獣医学専攻修士課程、
    京都大学大学院医学研究科博士課程を卒業。遺伝子工学を専攻京大ウイルス研究所でエイズウイルスなどの研究に従事。教団では生物・化学兵器を担当。地下鉄サリン事件で使われたサリン製造に携わる。松本サリン事件では散布に関わる。

サリン事件実行犯で唯一死刑判決を免れた人間

  1. 林郁夫 心臓血管外科医。慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学医学部卒。慶應義塾大学病院、アメリカデトロイトにあるサイナイ病院外科研究所、栃木県済生会宇都宮病院、茨城県那珂郡東海村の国立療養所晴嵐荘病院(現・茨城東病院)などに勤務。オウム入信後は、オウム真理教附属医院(Astral Hospital Institute<アストラル・ホスピタル・インスティテュート、通称AHI)(東京都中野区)で、温熱療法、ヨーガを取り入れた独自の治療法、指紋消去手術、記憶消去(ニューナルコ)などの”治療”行為を行なう。(ウィキペディア

 

数々の事件に関与し刺殺された人間

  1. 村井 秀夫 大阪大学理学部物理学科卒、大阪大学大学院理学研究科修士課程修了。教団では麻原に次ぐナンバー2、科学技術部門最高幹部。坂本堤弁護士一家殺害事件の実行犯。サリン製造を指示。その他、数々の物理化学兵器の製造開発の計画を立てていた。

 

法務大臣の記者会見

  1. オウム元幹部6人の死刑執行 上川法相が記者会見(2018年7月26日)(YOUTUBE 41:40)
  2. オウム事件の松本死刑囚らに死刑執行 上川法相が会見(2018年7月6日YOUTUBE 58:08)

 

事件被害者遺族のコメント

(犯罪被害者支援弁護士フォーラム 上谷さくら弁護士)遺族感情について「中には『朝起きるとまたあいつが生きている』と死刑が確定しただけでは納得いかない遺族もいる。遺族は『大事な人は帰ってこないけど、死刑が執行されることで一区切りになる』と声を揃えて話す」とし、「今回の執行で救われる遺族はたくさんいると思う」と話した。(麻原死刑囚ら死刑執行「強く支持する」被害者支援弁護士が会見 「救われる遺族は多い」2018年07月06日 13時47分 弁護士ドットコム)

 

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世の中の反応など

麻原死刑囚等の死刑執行について(2018年7月6日) ひかりの輪 代表 上祐史浩

本日、麻原死刑囚をはじめとするオウム事件の確定死刑囚の死刑が執行されました。
本日は、くしくも、当団体が被害者団体との間で被害者賠償契約を締結した日(2009年7月6日)から、ちょうど9年目の節目の日でもあります。
この日に執行されたことの重みもかみしめ、当団体はよりいっそう被害者の皆さまへの被害者賠償に努めるとともに、 アレフの拡大抑止などの事件再発防止に努めていきたいと思います。

 

7月26日の死刑執行に関する報道

  1. 時事ドットコムニュース特集 オウム松本死刑囚の刑執行
  2. オウム元幹部6人の死刑執行 松本元死刑囚ら7人に続く(2018年7月26日09時47分 朝日新聞DIGITAL)刑事訴訟法は死刑について確定後6カ月以内の執行を定めているが、共犯者の公判が続いている間は執行を避けるのが慣例となっている。
  3. 死刑確定囚13人、全員執行 オウム真理教事件(浦野直樹、北沢拓也 2018年7月26日11時37分 朝日新聞DIGITAL) 26日に執行されたのは、岡崎(現・宮前)一明(57)、横山真人(54)=ともに名古屋拘置所=、端本悟(51)=東京拘置所=、林(現・小池)泰男(60)=仙台拘置支所=、豊田亨(50)、広瀬健一(54)=ともに東京拘置所=の各死刑囚。全員が、教団が起こした主な事件のうち、坂本堤(つつみ)弁護士一家殺害事件、松本サリン事件、地下鉄サリン事件のいずれかに関与していた。
  4. オウム 元幹部ら6人の死刑執行 13人全員、同じ月に(毎日新聞2018年7月26日 08時59分 最終更新 7月26日 12時20分)教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚と別の元幹部ら計7人の刑は今月6日に執行されており、一連の事件で有罪が確定した死刑囚13人を含む教団関係者190人全員の刑が執行されたことになる(服役中の受刑者含む)。

 

7月6日の死刑執行に関する報道など

  1. 極めて異例…オウム 麻原ら7人同時死刑執行 天皇退位、自民総裁選前の時期選ぶ?(2018年7月7日 05:30 スポニチ Sponichi Annex)
  2. 麻原らオウム死刑執行、「このタイミング」しかなかった理由(2018.07.06 16:00 NEWS ポストセブン)今年3月には、東京拘置所に収容されていたオウム確定死刑囚13人のうち7人が全国の拘置所(支所含む)に移送され、「執行準備か」との観測が一気に広がった。共犯事件の死刑囚は同日に執行されるのが原則。移送し分散させることで刑場を確保し、一斉執行に備えているという見方だ。
  3. 麻原死刑囚ら7人の死刑執行 残る6人の執行はいつ…「神格化」懸念する声も (ZAKZAK 夕刊フジ 2018.7.6
  4. カルト集団「オウム真理教」元代表や元幹部らに死刑執行 日本(BBC News / WEDGE Infinity 2018年7月6日) 日本の法務省は6日、終末思想のカルト宗教「オウム真理教」の元代表、麻原彰晃(本名:松本智津夫)死刑囚の刑を執行した。死刑が確定していた元教団幹部6人の死刑も、その直後に執行した。上川陽子法務相が同日午後1時前、記者会見で発表した。上川法務相の発表によると、死刑が執行されたのは、松本死刑囚と早川紀代秀死刑囚、井上嘉浩死刑囚、新実智光死刑囚、土谷正実死刑囚、中川智正死刑囚、遠藤誠一死刑囚の合計7人。
  5. オウム 松本死刑囚ら7人の刑執行 後継団体施設を警戒 河野義行さん「晴れやかにはなれない」(CHUKYO TV NEWS 報道局 愛知特集 2018/7/6 18:04)
  6. 死刑執行の6人の元教団幹部 サリン製造や対外交渉関与(2018年7月6日12時26分 朝日新聞デジタル)

 

参考

  1. 「自分がしたことの結果」…オウム死刑囚・中川智正の最後の言葉(NAVERまとめ)
  2. 「先生…」この呼び方が、林郁夫をオウム真理教から人間に戻した (直撃!シンソウ坂上 2018年7月12日 木曜 午後9:55)
日本における死刑執行の方法、手続き
  1. オウム真理教・麻原彰晃らの「死刑」はどのように執行されたのか (Smart FLASH 2018.07.12) 作家・坂本敏夫氏の著書『元刑務官が明かす 死刑のすべて』(文藝春秋)によれば、死刑執行の基本手順はこうだ。

 

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  1. 1995.3.20地下鉄サリン事件から20年

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