日本の科学と技術

大学入試改革の民間英語試験候補リスト

大学入試センター試験にかわる民間英語試験として立候補している団体および試験は、日本英語検定協会の英検およびTEAP、Educational Testing ServiceのTOEFL、ベネッセコーポレーションのGTEC、国際ビジネスコミュニケーション協会のTOEIC、ブリティッシュ・カウンシル(およびIDP:IELTS オーストラリア)のIELTS、ケンブリッジ大学英語検定機構のケンブリッジ英語検定およびリンガスキルとなっています。文科省によってどの試験が認定されるかは、2018年3月末に発表される見込み。

立候補している7団体24試験の詳細は以下の通り。

公益財団法人日本英語検定協会

実用英語技能検定(英検)[1級、準1級、2級、準2級、3級]、

英検は、小学生から社会人まで幅広い方を対象とした、英語検定試験です。

使える英語の4技能が評価され、英検取得者は多くの高校・大学の入学試験や単位認定で優遇されています。
英検は、世界各国の教育機関で海外留学時の語学力証明資格に認定されています。英検資格で、世界へ羽ばたく道が広がります。

(引用元:http://www.eiken.or.jp/eiken/merit/

Test of English for Academic Purposes(TEAP)

Test of English for Academic Purposes Computer Based Test(TEAP CBT)

TEAPおよびTEAP CBTは主に高校3年生を対象とした大学入試を想定して開発されております。テスト構成は日本における「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測るうえで適切な設計となっており、テスト内容はすべて大学教育(留学も含む)で遭遇する場面を考慮して作成されております。難易度の目安としては、英検準2級〜準1級程度で、日本の高校3年生の英語を測定するのに最適なレベルとなっております。

(引用元:http://www.eiken.or.jp/teap/merit/index.html

Educational Testing Service

TOEFL iBTテスト

TOEFL テストは、世界で最も広く受け入れられている英語能力試験で、オーストラリアやカナダ、英国、米国を含め 130 か国 10,000 以上の大学や機関に認められています。希望する留学先がどこであれ、TOEFL テストがその橋渡しをします。(引用元:https://www.ets.org/jp/toefl

TOEFL iBT テストは、大学レベルの英語を使用および理解する能力を測定します。さらに、reading、listening、speaking、writingの各スキルを組み合わせて、学術的な課題を遂行する能力も評価します。世界全域で 3000 万人を超える人々が、英語能力の習熟度を判断する目的で TOEFL® テストを受験しています。平均的な英語能力は中級から上級の範囲です。Higher Education機関に留学予定の学生 英語学習プログラムへの入学および修了 奨学金や証書授与の候補者選考 自らの進歩を確認したい英語学習者  ビザを申請する学生や社会人(引用元:https://www.ets.org/jp/toefl/ibt/about

 

株式会社ベネッセコーポレーション

GTEC [Advanced, Basic, Core, CBT]

GTECとは 難易度はAdvanced、Basic、Coreの3タイプから選べます。学年による受検タイプの制限はございません。どのタイプをご受検いただいても一本の評価軸の中でスコアを計測することができます(※1)ので、学習状況に応じて、いずれかのタイプをお選びください。また、GTECは年間を通して、いつでも受検可能です。6月、12月の検定日にご受検いただくと、スコアレポート(個人別成績票)表紙に「OFFICIAL SCORE」の記載がされます(※2)。(引用元:https://www.benesse-gtec.com/fs/about/ab_outline

ベネッセでは、時代に先駆けて1998年より英語運用力を測定するテスト「GTEC」を提供してまいりました。「GTEC」は、2016年度には全国で1,500校を超える高校で採用され、年間約93万人が受験。2017年度入試以降は、全国約170校の大学・短期大学の推薦・AO入試でスコアを活用することができます。さらに、先述した時代背景の変化に伴う高校卒業後の進路選択機会の拡大や「大学の一般入試でも、高い英語力を測定したい」という大学からのご要望を受け、今回新たに「GTEC CBT」を開発しました。「CBT (Computer Based Testing)」とは、コンピューターの画面に問題を表示し、キーボードやマウスで解答を入力する試験のこと。「GTEC CBT」は、「聞く」「話す」「読む」「書く」という英語の4技能をコンピューターで測定することができる、新しい時代に適合した英語検定です。

(引用元:https://www.benesse-gtec.com/cbt/about/develop

 

一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会

TOEIC® Listening & Reading TestおよびTOEIC® Speaking & Writing Tests

TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式の一斉客観テストです。出題形式は毎回同じで、解答はすべて問題用紙とは別の解答用紙に記入します。テストは英文のみで構成されており、英文和訳・和文英訳といった設問はありません。(引用元:http://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about.html

TOEIC Speaking Testは11問・約20分、TOEIC Writing Testは8問・約60分で、試験会場にてパソコンを使用して受験するテストです。

(引用元:http://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/about.html#anchor01

 

ブリティッシュ・カウンシル

International English Language Testing System(IELTS)

International English Language Testing System(IELTS:アイエルツ)は、海外留学や研修のために英語力を証明する必要のある方、およびイギリス、オーストラリア、カナダなどへの海外移住申請に最適なテストです。イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドのほぼ全ての高等教育機関で認められており、アメリカでも TOEFLに代わる試験として入学審査の際に採用する教育機関が3,000を超え、英語力証明のグローバルスタンダードテストとして世界中で受験者が増え続けています。

IELTSはブリティッシュ・カウンシル、IDP:IELTS オーストラリア、ケンブリッジ大学英語検定機構が共同運営で保有する試験で、世界140ヵ国の1,000以上の会場で受験することができます。公益財団法人日本英語検定協会は、日本国内における実施運営及び広報活動をしています。

(引用元:http://www.eiken.or.jp/ielts/merit/

IDP:IELTS Australia

International English Language Testing System(IELTS)

 

Cambridge Assessment English(ケンブリッジ大学英語検定機構)

ケンブリッジ英語検定 [C2 Proficiency, C1 Advanced, B2 First for Schools, B2 First, B1 Preliminary for Schools, B1 Preliminary, A2 Key for Schools, A2 Key]、

Cambridge Englishは、学習者が実生活のさまざまな状況でのコミュニケーションのために英語をどのように使うことができるかを評価できるように設計されています。
Cambridge English はすべて、言語能力評価の国際指標であるヨーロッパ共通参照枠 Common European Framework of Reference for Languages (CEFR) に準拠しています。
世界中の20,000以上の大学、企業 (雇用者)、行政機関が、Cambridge English を認定しています。
Cambridge English の試験の多くが、 ビザや入学申請 のため次の国々で利用できます: 英国, オーストラリア, 米国およびカナダ。 IELTS (Cambridge English が提供) も英国ビザや入国申請に使うことができます。(引用元:http://www.cambridgeenglish.org/jp/why-cambridge-english/

 

リンガスキル Linguaskill

リンガスキル(Linguaskill)について
ケンブリッジ大学英語検定機構が開発するマルチレベル・テストの一つ、ビジネス英語能力テストBULATS(ブラッツ)を基礎として開発されたテストです。
BULATSはビジネスパーソン向けのテストですが、リンガスキルは日常生活の中で身近なトピックが中心の一般英語(General English)の範囲での出題となります。
このように出題範囲が日常生活で遭遇する身近なトピックであること、レベルもA1未満から測定できるため、学生・社会人と広く活用いただける試験です。(対象:16歳以上の英語学習者)

リンガスキルは、教育機関や企業が個人やグループ別の英語力レベルを迅速にチェックできる便利なオンラインテストで、受検者の入学・卒業、採用・昇進に必要なすべての英語力を測定できます。
試験の管理運営も容易で、高いセキュリティーの担保があれば、試験会場や実施日時は柔軟に設定することが可能です。最先端の採点システムで、迅速かつ正確なテスト結果をお届けします。

(引用元:http://www.cambridgeenglish.org/jp/news/view/linguaskill-2018/

 

参考

  1. 大学入試英語成績提供システムへの参加の申込のあった資格・検定試験一覧(大学入試センター PDF)
  2. 大学入試英語成績提供システム参加要件 平 成 2 9 年 1 1 月 1日 (大学入試センター PDF)

 

報道

  1. 民間試験活用に批判続々 「共通テスト英語」シンポジウム (毎日新聞2018年2月19日 東京朝刊) 民間試験の活用は、マークシート式のセンター試験で評価してきた英語の「読む・聞く」の二つに「話す・書く」を加えた4技能を測ることが目的。現在、活用の対象とする民間試験を決めるための審査が進められており、3月末に公表される。
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