在職中のハラスメントは事実無根で、退職金が支給されなかったのは不当として、宮崎大の元准教授の男性が退職金や慰謝料など約1045万円の支払いを求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(大橋正春裁判長)は6日までに、大学側の上告を棄却する決定を出した。大学側に約313万円の支払いを命じた二審判決が確定した。(宮大の敗訴確定、元准教授へ退職金 ハラスメント訴訟 宮崎日日新聞 2017年3月7日)
宮崎大学(宮崎市)は28日、教育文化学部の40代の元男性准教授が、複数の女子学生の半裸写真を野外で撮影し卒論に掲載して提出させるなど、懲戒解雇に相当する不適切な行為があったと発表した。3月末に辞職しているため懲戒処分はできないが、退職金の不支給を決めた。元准教授は「写真は学生が撮った」などと主張してハラスメント行為を否定しているという。 被害を受けた学生からの申し立てを受け、大学が調査していた。大学によると、写真は計十数枚。被写体は研究室の女子学生4〜5人で、一部加工されているが、上半身裸や下着姿で顔も判別できる状態だった。(宮崎大:元准教授セクハラ 学生の半裸写真撮影など 毎日新聞 2012年06月29日)
元准教授側の弁護士が29日、県庁で記者会見し、「事実無根で著しい名誉侵害だ」として近く大学を相手取り、損害賠償請求訴訟を宮崎地裁に起こす方針を明らかにした。 弁護士によると、問題の卒論は、県内に伝わる妖怪伝承をテーマにした民俗学の論文で、妖怪にふんした学生の写真が掲載されていた。大学が「半裸だった」と主張する写真について、弁護士は「体に布を巻いた状態などで撮り、学生による画像加工で裸に見える状態になった」と説明した。(宮大元准教授セクハラ問題:「事実無根で名誉侵害」 大学相手に損賠提訴へ /宮崎 毎日新聞 2012年6月30日 / 教師不祥事列伝)
一審の宮崎地裁判決は准教授側の請求を棄却。二審・福岡高裁宮崎支部の判決では「元準教授が撮影し,画像を卒論に掲載させたと認めるべき証拠はない。(そもそも)卒論の指導教員は別の教員。退職手当不支給の決定は法的に無効で,原告に精神的苦痛を与えた」などと指摘。(ハラスメント訴訟 宮大の敗訴確定、最高裁決定 元准教授へ退職金(宮崎日日新聞) / 全国国公立私立大学の実験情報)
問題となった卒論はA、B2名の共著でAは卒業目前に自死、Bは証人として出廷している。(宮崎大学卒論事件・元准教授懲戒処分不服裁判① @gazette_mom5:22 – 2014年9月14日)
ちなみにBさんは他学科学生でゼミ教官は別にいたが宮崎の妖怪を題材とする卒論作成を■■にもちかけられたと証言。■■が担当ゼミ教官に「自分が指導する旨伝えた」と。(宮大裁判③ @gazette_mom 5:24 – 2014年9月14日)(■は元准教授。当サイトによる変更)
宮大裁判④ 提訴後、■■は潔白を訴えるため「問題卒論は別学科学生Bの仕業であって自分のゼミ生Aは単独でまともな卒論を提出した」と驚愕の新主張を展開し、根拠として「学生A単独の卒論」を提出。被告宮大は反対尋問で「Aの単独論文」がねつ造であるとの印象を固めている。以下、その理由。出典Tweets with replies by 愛桜(あいら)(gazette_mom)さん | Twitter (■は元准教授。当サイトによる変更)
宮大裁判⑪仮にAさん単独論文が存在したとしても。問題の共同卒論は揺るがぬ事実で、Bさんは、卒論掲載の写真選択まで■■の指示だったと証言している。… 出典Tweets with replies by 愛桜(あいら)(gazette_mom)さん | Twitter (■は元准教授。当サイトによる変更)
女子学生の半裸を撮影するなどハラスメント行為があったとして、宮崎大(菅沼龍夫学長)が6月に解雇相当の処分にした40代男性の元准教授が、2009年夏に自ら発行した学内情報誌に女子学生を撮影して掲載紙「教育の場に不適切な写真だ」などと学内外から大学に抗議が来ていたことが分かった。…問題となったのは、脚を組んだミニスカートの女性を低い位置から撮影したものや、あおむけになった女性の写真。「宮大のマドンナたち」などのタイトルで掲載された計24頁の一部で、浴衣や高校の制服姿もあった。…女性は同大の学生と卒業生で、発行者と撮影は元准教授と明記されている。関係者によると、元准教授から「芸術のためだから服を脱いで」と持ち掛けられた女子学生もいたという。…ある男性教員は「成人雑誌のようであまりに非常識」として大学側に回収を求めたが、同大は元准教授を口頭で注意しただけだった。 2012年(平成24年)7月19日 西日本新聞 / 「続・たそがれ日記」アーカイブ(性))
この事件に関しては、現代ビジネスにこの元准教授の主張を取り上げた記事が出ています。上で紹介したインターネットの情報と真っ向から対立する内容です。
今回は、国立大学法人・宮崎大学のケースを追う。同大学で教鞭を振るっていた准教授が、身に覚えのない「セクハラ」「パワハラ」で突然解雇されてしまった。(国立大にパワハラを捏造され、解雇通告を受けた教授の告白 【ルポ・大学解雇②】田中 圭太郎 現代ビジネス 2017.03.28)
参考
- 国立大にパワハラを捏造され、解雇通告を受けた教授の告白【ルポ・大学解雇②】(田中 圭太郎 現代ビジネス 2017.03.28)
- 【社会】卒論に女子学生の半裸写真掲載などのハラスメント行為 元宮崎大准教授の文学部国文学科教授を解雇 山梨・都留文科大 (http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1342825796/l50): “山梨県都留市田原の都留文科大は、文学部国文学科の40歳代男性教授を7月31日付で解雇すると決めた。3月まで勤めていた宮崎大(宮崎市)で、学生に対するセクハラなどを理由に「懲戒解雇処分に相当」とする決定を受けていたことが理由。都留文科大は理事会で解雇を決め、19日、ホームページで公表した。都留文科大や宮崎大によると、教授は宮崎大准教授時代の昨年夏から秋にかけ、ハラスメント(いやがらせ)行為をしたとされる。複数の女子学生の卒業論文の指導に際し、学生たちの半裸に近い写真を論文に掲載させたほか、推薦した就職先を断った学生に威圧的な言動を取ったりしたという。…ソース 読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120720-OYT1T01736.htm?from=main8”
- 【社会】宮崎大の元准教授が、研究室に所属していた女子学生の半裸写真を卒論に掲載させ懲戒解雇に (http://uni.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1340884564/):”…宮崎大によると、元准教授は昨年夏から秋にかけ、指導していた女子学生の卒業論文に載せる目的で、研究室の女子学生4、5人の上半身裸の写真を複数回にわたって野外で撮影した。写真はコンピューターグラフィックス(CG)で体を毛で覆うような加工をし、十数枚を論文に掲載させた。宮崎大は「文化人類学的な内容の論文だ」と説明している。ほかにも、研究室で学生に飲酒を強要したり、女子学生のスリーサイズを他人の前で話題にしたりするなどのハラスメント行為をしていた。… ソース:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120628/crm12062820360021-n1.htm”
- 「前任校でセクハラ」教授解雇、大学に無効判決 読売新聞(2014年04月22日)/ 全国国公立私立大学の事件情報:”前任校で「セクハラ行為があった」などと認定されたために、新たな勤務先の都留文科大(山梨県都留市)から解雇されたのは不当だとして、同大元教授の40歳代男性が同大に解雇無効などを求めた訴訟で、東京地裁立川支部(太田武聖裁判官)は21日、男性の主張を認め、同大に解雇期間中の賃金の支払いを命じる判決を言い渡した。”
- 愛桜(あいら)@gazette_mom